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使わなくなったトラクターの買取相場を調べてみても、業者ごとに提示されている金額が異なり、どれを信じればいいのか分かりにくいものです。
地元の販売店では「古いから値段はつかない」と告げられる一方で、ネットには100万円を超える高額実績も見受けられ、手元の機体がどちら寄りなのか判断に困ることもあります。
実際、トラクターの査定額を大きく左右するのは、以下のようなものです。
加えて、キャビンの有無やロータリーの状態、足回りの調子が加味されて金額が決まってきます。
この記事では、馬力ごとの買取相場を一覧で示しながら、査定額を左右する条件や事前の準備をまとめました。販売店での下取りや個人売買と比べたときの違いにも触れていますので、手放すときの判断材料にしてみてください。
使わなくなったトラクターの売却を考えているなら、農機具買取が専門のウルトラファームにご相談ください。

トラクターの買取額は、小さくて古い機械なら数万円ほどのこともあれば、馬力の大きな機械なら300万円程度になることもあります。
自分のトラクターの馬力が分からなければ、車体の銘板にある型式を見て、取扱説明書やメーカーのホームページで調べてください。型式の数字がそのまま馬力を表している機種もありますが、メーカーやシリーズによって付け方が違い、数字だけで判断すると外れることがあります。
複数の農機具買取業者が公開している相場を、馬力ごとに重ねると次の表のとおりです。
| 馬力 | 買取相場の目安 |
|---|---|
| 20馬力未満 | 数万〜50万円前後 |
| 20〜30馬力 | 10〜100万円前後 |
| 30〜50馬力 | 30〜200万円前後 |
| 50馬力以上 | 100〜300万円前後 |
※2026年10月調べ。正常に動く、標準的な状態のトラクターを想定しています。
同じ20〜30馬力でも、10万円ほどの機械もあれば100万円近くつく機械もあります。差がつくのは、次の章で取り上げる年式や稼働時間、装備、機械の状態の違いからです。
動かない、どこか壊れているといったトラクターでも、数万円から値がつくことがあります。国内メーカーの機械は、部品を取る目的や海外へ輸出する目的で買い手がいるため、故障品も買取の対象にしている業者があります。動かなくても値がつく理由と事例は「動かないトラクターでも買取できる理由とは?」で紹介しているので、参考にしてください。

トラクターの買取価格は、同じ馬力帯でも次の条件によって変わります。
表の幅の上のほうに入るか、下のほうに寄るかを決めるのは、こうした条件の組み合わせです。ひとつずつ、査定でどこを見られるのかを紹介します。
年式が新しく、稼働時間の短いトラクターほど高く査定される、と多くの業者が書いています。ただ、アワーメーターの数字だけで買取額が決まるわけではありません。
農機具買取業者が公開している2026年の買取実績を見ると、次のような例も見られました。
| 馬力 | 稼働時間 | 状態 | 買取金額 |
|---|---|---|---|
| 20馬力 | 461時間 | 一般中古 | 28万円 |
| 21馬力 | 667時間 | 美品中古 | 68万円 |
稼働時間が200時間ほど長い21馬力のほうが、40万円高い買取額でした。2台の違いは、一般中古か美品中古かという状態の表記です。
査定で区切りにする稼働時間も、300時間、500時間、1,000時間と業者によってまちまちで、何時間を超えたら一律に下がるという共通の基準は見当たりません。
古いトラクターでも、売れないとは限りません。30年以上前の機械を買い取ることがあると書く業者や、20年以上前の型式は海外のほうが需要が高いと書く業者もあります。
海外に中古トラクターの買い手がいることは、輸出の統計からも分かります。財務省の通関統計を日本農業機械工業会がまとめた資料では、2025年の中古トラクターの輸出は53,926台で、いちばん多い輸出先はベトナム(17,260台)でした。
参考:日本農業機械工業会|中古トラクタ国別輸出実績(2025年)
年式が分からないときは、クボタの公式サイトやヤンマー トラクター 年式表で、型式から販売時期や製造年を調べられます。
クボタやヤンマー、イセキといった国内メーカーの機械は、部品が手に入りやすく、次の買い手も見つけやすいとして、査定で評価する買取業者があります。
いま売られている主なシリーズは次のとおりです。
| メーカー | 主なシリーズ | 型式ごとの相場 |
|---|---|---|
| クボタ | Slugger(SL)、TERAST | クボタトラクターの買取相場 |
| ヤンマー | YTシリーズ、GKシリーズ | ヤンマートラクターの買取相場 |
| イセキ | BFREX(BF)、ジアス(NT) | イセキトラクターの買取相場 |
※2026年10月時点のメーカー公式ラインアップ。
買取の対象は現行のシリーズに限らず、それより前の型式も含まれます。同じメーカーでも型式によって買取額は変わるので、査定を頼むときはメーカー名より型式を伝えたほうが話が早く進みます。
なお、三菱マヒンドラ農機は2026年9月30日で農業機械事業を終了しました。補修用部品の供給と製品保証は株式会社AGRINAが引き継いでいます。
ランボルギーニやニューホランドなどの海外メーカー製トラクターは、型式や状態に応じた個別査定となります。
同じシリーズでも、キャビンや4WDが付いているかどうかで査定は変わります。買取業者が加点として挙げている装備は、主に次のとおりです。
なかでもエアコン付きのキャビンは、査定額が上がる可能性があると書く業者もあります。加点の金額は機種や状態で変わるため、一概にはいえません。
どの装備が付いているか分からなければ、銘板の型式をメーカーのカタログで調べると分かります。装備の名前が分からなくても、運転席まわりやレバー、キャビンの写真を撮っておけば、査定のときに伝わります。
ロータリーなどの作業機は、トラクター本体と一緒に出すと、別々に売るより評価されやすいと案内する買取業者があります。運ぶのが1回で済むぶんを買取額に回す、と理由まで書いている業者もあります。
査定を申し込むときは、ロータリーのほかハローや畦塗り機など、一緒に出せるトラクターのアタッチメントがあることも伝えておきましょう。
査定では、エンジンがかかるか、走れるか、作業に使う部分が動くかを、実際に動かして確かめます。主に見られるのは次のところです。
なかでも後輪タイヤは、傷みがひどいと査定額が大きく下がると書く業者もあります。
自分で確かめるなら、周りの安全を確認してからエンジンをかけ、少し走らせて、PTOとロータリーの上げ下げを試してみてください。

査定を申し込む前に、手元でできる準備を3つ挙げます。どれも半日ほどで済みます。
査定を申し込む前に、トラクターの銘板とアワーメーターをスマートフォンで撮影しておきましょう。
銘板には型式や車台番号が記載されており、車台番号が「製造番号」と表記されていることもあります。銘板の場所は機種によって異なるため、見つからないときは取扱説明書の保証・サービスに関するページで確認してください。
アワーメーターは機械の使用時間を示す計器で、機種によっては付いていないこともあります。
取扱説明書や整備の記録が残っていれば、一緒に出しておきましょう。書類がなくても査定は受けられます。
参考:ヤンマー|トラクター・コンバインの車台番号はどこに表示されていますか?
査定前には、長年使って付着した泥やほこりを落としておきましょう。
落としておきたいのは、主に次のところです。
泥や油が落ちていれば、査定員が足回りの傷みや油漏れを見つけやすく、査定も手早く進みます。
高圧洗浄機を使うなら、ノズルを拡散にして2m以上離すよう、クボタの取扱説明書でも注意されています。近くから直接当てると、配線や電子部品が傷んで故障するおそれがあるためです。
調子が悪いトラクターでも、修理する前に査定を受けることをおすすめします。
修理にかけたお金が、そのまま買取価格に上乗せされるとは限りません。修理してから売るのはすすめない、現状のまま出したほうが手元に残るお金が多い、と書いている買取業者もあります。
エンジンがかかりにくい、油圧が弱いなどの不具合があれば、査定を申し込むときに症状をそのまま伝えましょう。

トラクターを手放す方法には、主に販売店での下取り、個人売買、農機具買取業者による出張買取があります。売り方ごとに違うのは、売れる金額の見えやすさと、引き渡しまでの手間です。
買取業者の選び方は「トラクター買取業者のおすすめ12選」で比べています。
トラクターの新車価格を見ながら買い替えを考えているなら、購入先の販売店で下取りしてもらう方法があります。
購入と売却の窓口がひとつで済むので、別の売却先を探す手間がかかりません。
ただし、下取り額と新車の値引きがまとめて提示されると、古いトラクター単体の評価額が分かりにくくなります。
販売店には下取り額を分けて提示してもらい、買取業者の見積もりと比較してみましょう。下取りでは値段がつかないと言われた古い機械でも、買取業者が査定することで値がつくことがあります。
近所の農家に譲ったり、ネットオークションに出品したりして、トラクターを直接売る方法もあります。
買い手が見つかれば、業者を通すより高い金額で売れることもあるでしょう。
一方、個人売買では次のような対応を自分で行う必要があります。
トラクターは大きく重いので、買い手が決まっても運ぶ方法を考えなければなりません。こうした手間まで自分で受け持てるかどうかも、考えておきましょう。
運ぶ手間をかけたくないなら、農機具買取業者の出張買取が向いています。業者が納屋や保管場所まで来て機械を確かめ、買取が決まれば積み込みや運搬まで任せられます。
離農や規模縮小で農機をまとめて手放すなら、田植機やコンバインなども一緒に査定に出せるのが出張買取の良さです。
ウルトラファームのトラクターの買取も、保管場所まで伺う出張買取です。
手元のトラクターがいくらになるか知りたいときは、農機具買取のウルトラファームで査定を受けて、価格を確かめてみてください。

多くの買取業者は、売る時期によって買取額はほとんど変わらないと書いています(春の需要期が高いとする業者もあります)。1年待つあいだに年式は古くなり、稼働時間も増えていくので、使わないと決めたら早めに査定を受けてみてください。
なお、農耕作業用の小型特殊自動車にかかる軽自動車税は、4月1日時点の持ち主にその年度の1年分がかかり、月割りはありません。4月2日以降に手放しても、その年度の税金は納めることになります。
参考:総務省|自動車税・軽自動車税/栗東市|軽自動車税の税制改正について
古いトラクターでも、正常に動く機械なら買取対象になることがあります。税務上のトラクターの耐用年数は7年ですが、これは減価償却の計算に使う年数で、7年を過ぎたら値がつかなくなるという意味ではありません。
買取が成立すれば、業者が引き取りを受け持つのが一般的です。ただし、運搬条件などによって費用が発生することもあるため、事前に確認してください。
値段がつかなかったときは、無料で引き取ってもらえるかを尋ねてみてください。それも難しければ、トラクターの廃車の手続きをして処分する流れになります。
トラクターのロータリーなどの作業機だけでも、買取に対応する業者があります。ただ、本体と一緒に売るほうが評価されやすいと案内する業者もあるので、本体を手放すなら、まとめて査定に出すのがおすすめです。
農耕作業用で最高速度35km/h未満のトラクターは小型特殊自動車にあたり、手放したら市区町村でトラクターの名義変更か廃車の手続きをします。35km/h以上の大型特殊自動車は運輸支局が窓口です。
参考:国土交通省|自動車の種類
手続きの代行に対応する買取業者もあります。事業で使用していたトラクターなら、売却に伴う経理処理も確認しましょう。
トラクターの買取額は、馬力でおおよその幅が決まり、同じ馬力の中では年式や稼働時間、装備、機械の状態で上下します。売る前に押さえておきたいのは、次の4つです。
銘板とアワーメーターの写真があれば、査定の申し込みのときに型式や使用時間をそのまま伝えられます。ネットに載っている相場だけでは、自分のトラクターがいくらになるのかまでは分かりません。
古い機械や長く使った機械でも、型式や状態しだいで値がつくことがあります。離農や買い替えで使わなくなるトラクターがあれば、農機具買取のウルトラファームにご相談ください。
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