草刈機の正しい使い方を知ろう!間違った使用法は危険かつ非効率

草刈機は、農業やガーデニングなどにおいて、雑草を取り除くための必須作業となります。

免許がなくても誰でも気軽に使用できますが、高速回転する刃は使い方を誤ると大きな怪我にもつながりかねません。

そこで、本記事では草刈機の正しい使い方について、説明します。

なお、「草刈機」というとき、自走式や乗用式を指す場合と、手で操作する刈払機を意味する場合がありますが、ここでは「刈払機」の說明をしています。

草刈機と刈払機の違いについても、これを機に理解を深めておいてください。

目次

草刈機を使う前の準備

まずは草刈機の説明書に目を通しておきましょう。

そして、実際に草刈機を操作する前には、正しい服装や装備を身につけ、草刈機に異常がないかの確認をします。

説明書で操作法を理解する

草刈機を使用する前に、その操作方法を説明書で理解しておきましょう。

草刈機には、エンジン式、電動式、充電式など異なる動力源や、またスチール、ナイロンコードなどさまざまな種類の刃を使うタイプがあるため、それぞれに適した操作方法を覚える必要があります。

説明書を通じて、草刈機の正しい起動方法、使用時の安全対策、メンテナンスの仕方など、安全で効果的に草刈機を使用するための基礎知識を得ることができます。

たとえ過去に草刈り機を使用した経験がある人でも、機種によっては操作方法や安全に関する注意事項が異なることがあるため、過信せずに毎回説明書を確認することが重要です。

草刈り機は高速で刃が回転するため、使用中には大きな危険が伴います。草刈機による死傷事故も報告されており、そのリスクを軽減するためにも説明書で正しい使用方法を学ぶことは不可欠です。

正しい作業服・装備を整える

草刈機を使用する際の安全対策として、適切な服装や保護具の着用が求められます。

草刈機は高速で刃を回転させることで草を刈り取るため、作業中には小石や雑草、太い茎などが飛び散るリスクがあります。

このような物体が肌や目に当たると、怪我につながる可能性があるため、次のような保護装備を整えておきましょう。

  • 作業着(長袖シャツ・長ズボン)
  • 滑りにくい安全靴
  • すね当て
  • 防振手袋・軍手
  • ゴーグル・フェイスガード
  • 保護帽・安全ヘルメット

夏場などの暑い時期に草刈り作業を行う場合でも、半袖や短パンでの作業は避け、上記のような保護装備を整えることが必須です。

安全な作業環境を整えることで、怪我のリスクを減らし、安心して草刈り作業を進めることができます。

使用前に点検を行なう

使用前の点検は、草刈機が安全に動作するかどうかを確認するためのもので、潜在的な問題や故障の早期発見に繋がります。

草刈機の各部品が正しく取り付けられているかを確認することから始めましょう。また、ボルトの緩みがないかをチェックし、作業中の部品脱落や動作不良のリスクを減らします。

エンジンオイルや燃料の漏れがないかを確認することも重要です。エンジンオイルや燃料漏れは、エンジンの故障や火災の原因となる場合があります。

エンジンがしっかりと始動するか、またスロットルレバーや停止ボタンが正常に作動するかもチェックする必要があります。このような点検により、作業中のコントロールの問題や、緊急時に機械を停止できないといった状況を避けることができます。

草刈機のエンジンがかからないときの対策も確認しておいてください。

さらに、草刈機を始動した際の異音や異臭の有無も確認しましょう。異音や異臭は、草刈機内部の異常や不具合を示唆する兆候であり、見過ごすと大きなトラブルにつながる可能性があります。

草刈機の使い方

草刈機の基本的な使い方として理解しておきたいのが、以下の項目です。

  • 持ち方
  • 草刈機の動かし方
  • 体の動かし方

正しい使い方を知ることで、安全を確保しながら効率的に草刈り作業ができるようになります。

持ち方

草刈機の正しい持ち方は、作業の効率と安全性に関わります。

肩掛けベルトが付属している場合は、まずベルトの長さを自分が作業しやすい位置に調整することからスタートしましょう。

適切な位置に調整しておけば、草刈り機の重量を体全体に分散させることができ、長時間の作業でも疲れにくくなります。

U字ハンドルを備えた草刈機を使用する際には、左右のグリップを両手でしっかりと握り、両足を肩幅程度に広げて安定した姿勢を保ちましょう。

ハンドルがないタイプの草刈り機でも、グリップを両手でしっかりと握ることが基本となります。

また、どのタイプの草刈機でも、本体を身体の右側に位置させ、肩掛けベルトは左肩に掛けるのが一般的です。こうすることで、作業中の機械の扱いやすさを高め、長時間の使用においても負担を軽減します。

草刈機の動かし方

草刈り機は、「右から左」に動かして刈り取るのが基本です。

「右から左」への動かし方が推奨されるのは、回転刃が左回転しているため、この方向で草を刈ることで、刃が草を効率よく掴み取り、刈り取ることができるからです。

キックバックのリスクを最小限に抑えられるため、作業者の安全を確保する上でも重要なのです。

作業を行う際は、回転刃を草の左側に当てることを意識し、常に「右から左」に動かします。

往復刈取り、すなわち草刈機を前後に動かすことは、事故に繋がるため避けましょう。一度「右から左」に刈り取った後は、本体を右側に戻し、再び「右から左」に動かして次の範囲を刈り取ります。

体の動かし方

草刈機を使用する際には、ただ刃を動かすだけでなく、体の動かし方にも注意を払う必要があります。

エンジン式の草刈り機は、エンジン自体の重さに加えてガソリンの重さもあるため、不適切な使い方をすると腰痛などの体の痛みを引き起こす恐れがあります。

効果的かつ安全に草を刈るためには、ハンドルを腕だけで持って操作するのではなく、体全体を使って動かすことが重要です。

具体的には、草刈機を腰に近づけ、上半身を軽くねじる動作を取り入れながら、肩幅程度の幅で左右に振るようにします。

このような動かし方にすると、腕だけに負担がかかるのを防ぎ、体の負担を分散させることができます。

また、草刈作業をしながら前に進む場合には、右足から踏み出し、すり足のようにゆっくりと前進することを意識してください。こうすることで、不意の障害物につまずいたり、転倒するリスクを減らすことができます。

草刈機の上手な使い方

草刈機を上手に使うには、以下のポイントを理解しておきましょう。

  • 地面から刃を少し浮かせて始動する
  • 刃を左に傾けながら刈る
  • 雨降りの数日後に行なう

では、これらについて見ていきます。

地面から刃を少し浮かせて始動する

エンジン式の草刈り機を使用する際には、始動時の刃の位置に特に注意が必要です。

エンジンがかかると、アイドリング状態であっても刃が回転し始めるため、刃を地面に接触させた状態でエンジンを始動すると、予期せぬ故障や怪我の原因になりかねません。

刃が地面や隠れている石などに引っかかって草刈機に負担をかけるだけでなく、キックバックを引き起こし、操作者に怪我をさせる恐れがあります。

このように、刃を少し浮かせることにより、刃が自由に回転できる状態を作り出し、機械にかかる不要な負荷を減らすことに繋がるだけでなく、より安全に草刈機の操作を始めるための基本となるのです。

刃を左に傾けながら刈る

草刈り機の刃は、反時計回り、つまり左回転するように設計されています。

そのため、草を刈るときは、草刈機の回転方向に合わせ、刃を少し左に傾けると作業効率アップに繋がります。刃を左に傾けることで刃が草を捕捉しやすくなり、スムーズに草を刈り取れるようになるでしょう。

特に密集した草地や太い茎を刈る際に有効で、刃の摩耗を減らしながら、作業者の体への負担も軽減できます。このように刃を適切に傾ければ、草刈り機の機能を最大限に活かしつつ、長時間の作業でも疲れにくくなるでしょう。

雨降りの数日後に行なう

草刈りの効率と作業のしやすさを考慮すると、雨が降った数日後に草刈りを行うことがおすすめです。

晴れが続くと、雑草は水分を失い萎れてしまいます。萎れた状態での草刈りは、草刈機に草が絡みつきやすくなり、作業効率が悪くなるだけでなく、操作者にとってもストレスの原因となります。

一方で、雨が降った後、数日経過すると、雑草は雨水を吸収して再び生き生きと真っすぐに伸び、ある程度の硬さを持った状態になります。

この時期に草刈りを行うと、草刈り機がスムーズに草を刈り取ることができ、作業効率が良くなるのです。また、草が直立していることで、刃に草が絡みにくくなり、より一層の作業効率の向上が期待できます。

草刈機を使うときの注意点

草刈機を安全に使用するために、以下の注意点をチェックしておきましょう。

  • 周囲に人がいない状態で行なう
  • キックバックには十分に注意する
  • 障害物の有無を確認する
  • 使用前後にメンテナンスを行なう

では、それぞれ説明します。

周囲に人がいない状態で行なう

草刈り機を使用する際には、作業者自身の安全はもちろん、周囲の人々の安全にも細心の注意を払う必要があります。

特に、草刈り機から飛び散る石やその他の物体は、作業者だけでなく周囲の人にも怪我をさせる可能性があります。そのため、草刈り作業を行う際には、作業エリアの周囲15メートル以内に人がいないようにしましょう。

もし作業中に人が近づいてきたことに気づいた場合は、すぐにエンジンを停止し、周囲をしっかりと確認します。そして、作業を再開する前には、再び周囲を確認して安全が保証されていることを確かめることが大切です。

キックバックには十分に注意する

キックバックとは、草刈機の回転刃が硬い物体や障害物に衝突した際に、回転方向とは逆の方向、特に右側に向かって草刈機本体が急激に跳ね返る現象を指します。

この反動により、操作者が草刈機の制御を失い、重大な事故につながる恐れがあります。

キックバックは特に金属製の刃を使用している場合に注意が必要です。刃が障害物に当たって跳ね返る際、刃自体が欠けたり損傷したりすることがあり、それがさらなる危険を引き起こす可能性があります。

そのため、作業を始める前には、作業エリア内の障害物をできるだけ排除し、草刈機がスムーズに動く環境を整えておきましょう。

障害物の有無を確認する

草刈機の刃は高速で回転しており、障害物に当たった場合、刃が飛散物を周囲に投げ出したり、刃自体が欠けたりする原因になり得ます。

このような状況は、作業者や周囲の人にとって危険な状況を引き起こし、また草刈り機自体の損傷にもつながります。

畑や庭で作業を行う際には、大きめの石や園芸支柱といった一般的な障害物に特に注意が必要です。

草の成長によってこれらの障害物が視認しにくくなることがあり、意図せずにこれらに草刈機が接触することを避けるためには、定期的な確認や清掃が必要となるでしょう。

普段から余計なものを作業エリアに置かないよう心掛けることも、事故防止に効果的です。

また、作業中に作業に関係のない人が近づかないようにすることも大切な安全対策のひとつです。

草刈り機の駆動音や作業に集中している際には、人の接近に気づきにくくなりがちで、不意の接触や飛び石による事故が発生する可能性があります。

作業エリアには、安全を確保するためにも人を入れないようにすることが推奨されます。

使用前後にメンテナンスを行なう

草刈機を安全に長期間使用するためには、使用前後に適切なメンテナンスを行うことが重要です。

メンテナンスを怠ると、機械の故障を招くだけでなく、予期せぬ事故につながるリスクも高まります。

メンテナンスの対象となるのは、以下のようなパーツです。

  • 刈刃
  • ギアケース
  • 点火プラグ
  • 燃料フィルター
  • キャブレター

これら草刈機のメンテナンスも押さえておいてください。

まとめ

草刈機の使い方について説明しました。

正しい使い方を知ることでこそ、安全性の確保と作業効率アップを実現できるため、ぜひ本記事の内容を参考にして、快適な草刈り作業ができるようにしてください。

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