ハンマーナイフモアの使い方とは

広い敷地や休耕地の雑草を素早く粉砕できるハンマーナイフモアですが、馬力が大きい分、誤った操作は思わぬ事故や故障を招きます。特に初めて操作する際は、複数のクラッチレバーや変速ギアの扱いに戸惑うことも少なくありません。

この記事では、メーカーの取扱説明書などをもとに、作業前の点検からエンジン始動、きれいに刈るコツ、安全なメンテナンス手順までを説明します。細かな手順は機種ごとに違うため、最後はお使いの機種の取扱説明書で確かめてください。

ハンマーナイフモアの買い替えで古い機械を手放すなら、農機具買取が専門のウルトラファームにご相談ください。

目次

ハンマーナイフモアを使う前の安全準備と事前点検

ハンマーナイフモアは高速回転する多数の刃で草を粉砕するため、作業前の安全対策と機体点検が欠かせません。事前準備を怠ると、飛散物による怪我や機械の重大な故障につながる恐れがあります。エンジンをかける前に、服装や周囲の環境、そして各部の状態を一つずつ確実にチェックしておきましょう。

防護具の着用と作業エリアの異物除去

作業時は回転部への巻き込みを防ぐため、長袖の上着と裾を絞った長ズボンを着用します。首に巻いたタオルや腰タオルは機械に巻き込まれる危険があるため使わないでください。足元は滑り止め付きの安全靴や長靴を選び、ヘルメット、防護メガネ、防振手袋、スネ当てを装着してください。

作業を始める前に、草刈りを行う土地を歩いて石や空き缶、針金、木の枝などの異物を取り除きます。撤去できない切り株や側溝、軟弱な路肩がある場合は、ポールなどで目立つ目印を立てて接近を防ぎます。また、井関農機の取扱説明書にあるとおり、作業中は半径10メートル以内に人やペットを近づけないよう周囲の安全を確保しましょう。

燃料・エンジンオイル・ナイフ状態の点検

機体を平坦な場所に止め、エンジンが冷えている状態でエンジンオイルの量と汚れを確認します。オイルゲージの上限と下限の間に油面があるかを見極め、不足していれば規定のオイルを補給します。燃料は取扱説明書で指定されたものを使用し、タンクの油面上限マークを超えないように給油してください。

続いて、刈取部のカバーや飛散防止用のフロントガードに破損がないかを確認します。ナイフの欠けや摩耗、取付ボルトとナットの緩みはナイフ脱落事故に直結するため、入念な点検が必要です。あわせてエンジン冷却風の吸込口や排気マフラー周辺に草屑が溜まっていないかも確認し、きれいに掃除しておきます。

体格や圃場に合わせたハンドルと刈高の調整

疲労を抑えて安全に操作するために、作業者の体格や作業場所に合わせてハンドルの高さを調整します。ハンドルの上下レバーを操作し、グリップが作業者の腰骨あたりにくる位置に合わせると無理のない姿勢を保てます。果樹の下や壁際を刈る際は、ハンドルを左右に振って固定できる機能を活用すると便利です。

次に、刈高調整レバーを回して草を刈る高さを設定します。地面に凹凸やうねりがある圃場では、一番高い凸部分に高さを合わせることで、ナイフへの土や小石の噛み込みを防げます。小石が多い場所や初めて入る土地では、通常よりも刈高を高めに設定しておくと機械を傷めにくくなります。

ナイフの交換時期の目安は、ハンマーナイフモアの替刃交換の時期で詳しく説明しています。

ハンマーナイフモア各部の主な名称

使い方の説明に入る前に、ハンマーナイフモア各部の主な名称について説明します。

これを見ておけば、使い方の説明が理解しやすくなります。

具体例として、オーレックのハンマーナイフモアを参照しています。

走行クラッチ

走行のオン・オフを切り替えるレバーです。

エンジンをかけ、ギアを入れた後に走行クラッチを入れるとハンマーナイフモアが発進します。

ナイフクラッチ

ナイフの回転をオンオフするレバーです。

ナイフは高速回転するため、レバー操作には十分注意してください。

変速レバー(ギア)

走行速度を選択するのがギアです。1速、2速、後進などがあります。

自動車などと同じです。

刈り高調整ハンドル

刈り取る草の高さを調整します。

刈り高を低く設定しすぎると石などの異物が飛び散りやすくなるため、注意してください。

ハンドル上下レバー

ハンドルの高さを調整するレバーです。

作業者の腰辺りの高さに設定すると良いでしょう。

ハンドル左右レバー

作業の状況に応じてハンドル位置を変えられます。

エンジンスイッチ

エンジンの回転をオンオフするスイッチです。

エンジンをかける際にチョークレバーを引いてからオンにします。

ハンマーナイフモアの基本的な使い方と操作手順

事前点検が完了したら、実際にエンジンをかけて機体を動かしていきます。ハンマーナイフモアには走行用とナイフ回転用のクラッチが別々に備わっており、正しい順序で操作することが求められます。急発進や思わぬ接触事故を防ぐため、一つひとつのレバー位置を確かめながら進めましょう。

エンジンの始動手順と暖機運転

エンジンをかける前に、必ず走行クラッチとナイフクラッチの両方が切の位置にあり、変速レバーが中立にあることを確認します。安全が確認できたら燃料コックを開き、スロットルレバーを低速から中速の位置に合わせます。エンジンが冷えている時はチョークレバーを閉の位置に動かしてください。

エンジンスイッチを運転に入れ、リコイルスターターのノブを握り、圧縮を感じる位置までゆっくり引いてから勢いよく引っ張ります。エンジンが始動したらノブをゆっくり戻し、チョークレバーを徐々に開の位置へ戻します。始動直後は負荷をかけず、取扱説明書に従って暖機運転を行い、エンジン内部にオイルを行き渡らせましょう(井関のHR532では5分程度)。

変速ギアの選択と安全な発進・旋回操作

草刈り場所まで移動する際は、ナイフクラッチを切にしたまま、刈高を一番高い位置に上げてナイフと地面の接触を防ぎます。変速レバーを作業環境に応じた速度に入れますが、ギアが入りにくい時は無理に押し込まず、走行クラッチを少しだけつないでギアを噛み合わせてから入れ直してください。

スロットルレバーを半開程度にし、走行クラッチレバーを入れると機体が前進します。方向転換をする際は、曲がりたい方向のサイドクラッチレバーを握って操作します。なお、変速ギアを切り替える時は走行クラッチを切って機体を停止させてから操作を行ってください。走行中の変速はミッション破損や急発進の原因となります。

草刈り作業の開始と安全な停止手順

草を刈る位置に到着したら、一度機体を止めて刈高を適切な位置に下げます。周囲に人がいないことを再確認した上でナイフクラッチレバーを入れ、スロットルを高速側に上げてナイフの回転数を安定させます。その後、走行クラッチを入れて前進しながら草を刈り進めていきます。なお、後進ギアでの草刈りは行わないでください。

作業を終えて停止する際は、まず走行クラッチレバーを切の位置に戻して機体を止めます。次にナイフクラッチレバーを切にすると、ナイフブレーキが付いた機種では数秒で刃の回転が止まります。最後に変速レバーを中立にし、スロットルを低速に戻してからエンジンスイッチを停止に切り替えます。

作業効率と仕上がりを高める刈り方のコツ

基本操作に慣れてきたら、機械への負担を減らしつつ短時間できれいに仕上げるコツを取り入れましょう。雑草の密集度や草丈に合わせて刈り方を工夫するだけで、エンストやベルトの摩耗を防ぎ、そろった刈り跡に近づけます。現場で役立つ2つのコツを紹介します。

背丈の高い雑草は刈高を上げて段階的に刈る

大きく伸びた雑草や密集した草むらを、最初から地面すれすれの低い設定で刈り取るのは避けましょう。一度に大量の草がナイフカバー内に入り込むと、エンジンの回転数が落ちて停止したり、Vベルトがスリップして焼き付いたりする原因になります。

背丈の高い草を相手にする時は、1回目は刈高を高めに設定して草の上半分を刈り落とすのが効果的です。全体のボリュームを減らしてから、2回目に本来の刈高に下げて仕上げ刈りを行うことで、機械に無理な負荷をかけずに細かく粉砕できます。草が濃い場所では走行速度を1速に落とし、ゆっくり進むことも大切です。

押し倒した草の向きを揃える効率的な走行ルート

広い敷地を刈る際、端から順番に往復して刈ろうとすると、前の列でタイヤやクローラーが踏み倒した草に対して逆向きに進入することになります。倒れた草の根元側から逆撫でするように刈り進むと、刃に草が引っかかりやすく作業効率が落ちてしまいます。

効率よく刈るには、敷地の外周や中央から長円を描くように一定方向へ周回しながら刈り進めるルート取りが適しています。常に同じ進行方向で隣の列を刈ることで、押し倒された草の向きと刈り取る向きがそろい、抵抗なく粉砕できます。また、細かい切り返し旋回が減るため、作業者の腕や足腰への負担も軽くなります。

機種選びから見直したいときは、自走式草刈機の比較やおすすめメーカーも参考にしてください。

事故や故障を防ぐ!使用時と運搬時の注意点

ハンマーナイフモアは車体重量が重いため、一度バランスを崩すと人力で支えることはできません。農林水産省の農作業安全の資料も参考に、命と機械を守るためのルールを確認しておきましょう。

傾斜地での作業制限と旋回時の注意

歩行型のハンマーナイフモアを斜面で使用する場合は、取扱説明書に書かれた勾配の範囲を守ります。たとえば井関のHR532の取扱説明書では、勾配10°以下で使用するよう書かれています。斜面では上下方向に走行すると機体が滑り落ちたり作業者が巻き込まれたりする危険があるため、等高線に沿った横方向への作業を基本にしてください。

斜面での旋回やクラッチ・変速の操作は、バランスを崩して転倒する恐れがあるため、十分に注意して行ってください。湿った草地や雨上がりで足元が滑りやすい時は、無理をせず作業を見合わせることも必要です。

異物巻き込み時のエンジン停止と過熱防止の清掃

作業中にツル草やビニール紐、マルチシートなどをナイフ軸に巻き込んだ場合は、直ちにクラッチを切ってエンジンを停止させ、刃の回転が完全に止まったことを確認してから取り除きます。エンジンをかけたまま手や足を近づけると、詰まりが外れた瞬間に刃が急回転して大怪我を負う危険があります。

さらに、乾燥した枯草を刈る際は火災への警戒が必要です。細かくなった草屑がエンジンの冷却風吸込口や高温になる排気マフラー周辺に溜まると、オーバーヒートや発火を引き起こします。井関の取扱説明書では、枯草を刈るときは1時間に1回、エンジンや排気管の周りに草屑が溜まっていないか確かめるよう書かれています。マフラーが冷えてから、厚手の皮手袋を着けて草屑を取り除いてください。

軽トラックなどへの安全な積み降ろし手順

軽トラックなどで機体を運搬する際は、平坦で安全な場所に車を止め、エンジンを切ってサイドブレーキを引き、タイヤに輪止めを施します。機体の重量に耐えられる基準のアルミブリッジを荷台に隙間なく確実に引っ掛け、勾配が15度以下になるように設置してください。

積み降ろしを行う時は、ナイフがブリッジに接触しないよう刈高を一番高く上げ、ナイフクラッチを切にします。エンジンの回転数を下げ、積み込み時は前進、降ろす時は後進で低速でゆっくり移動します。ブリッジの上ではサイドクラッチを操作せず、荷台に乗せた後は駐車ブレーキをかけて丈夫なロープで確実に固定しましょう。

作業後のメンテナンスと長期保管のポイント

草刈り作業が終わったら、その日のうちに機体やナイフカバー内部に付着した泥や草汁を洗い流します。放置するとサビや腐食が進み、次回使用時の回転不良を招きます。洗浄時や点検時は必ずエンジンを切り、燃料コックを閉の位置にしておきましょう。また、シートなどを被せる場合は、マフラーが十分に冷えてから掛けてください。

長期間使用しない場合は、キャブレター内の燃料劣化による始動不良を防ぐため、燃料コックを閉めてエンジンが自然に止まるまで運転するか、燃料を抜いて屋内で保管します。エンジンオイルの交換時期は機種ごとに取扱説明書で決められています(井関のHR532では初回5時間目、以降25時間ごと)。手入れの基本は日本農業機械工業会の農作業安全のページも参考になります。

作業面積に対して今の機種の馬力不足を感じる場合や、年間の使用回数が少なく維持管理が手間に感じる場合は、レンタルの活用や機種の買い替えも検討してみましょう。使わなくなった機体は、農機具買取が専門のウルトラファームで査定できます。

ハンマーナイフモアでよくある質問

ハンマーナイフモアは傾斜地でも使えますか?

傾斜地はスパイダーモアが得意で、畦でも安定して作業できます。ハンマーナイフモアで使える傾斜は機種で違うので、作業の前に取扱説明書で確かめてください。

ハンマーナイフモアに資格は必要ですか?

資格を必要としない自走式草刈機なので、誰でも使えます。ただしナイフが高速で回るため、使い方を熟知してから作業することが前提で、一歩間違えば大きな事故につながります。

ハンマーナイフモアはトラクターにも付けられますか?

付けられます。歩行型の自走式や乗用タイプと並んで、トラクターに装着するタイプもある草刈機です。すでにトラクターを持っているなら、アタッチメントで揃える方法もあります。

使わなくなったハンマーナイフモアは売れますか?

値段は型式や年式、状態で決まります。売れるかどうかは、農機具の買取業者に査定を依頼すると分かります。依頼の前に型式と年式、取扱説明書を揃えておきましょう。

まとめ

ハンマーナイフモアは、正しい手順と安全ルールを守って操作すれば、重労働だった草刈り作業を大きく効率化してくれる機械です。作業前の異物除去やオイル・ナイフの点検を習慣にし、始動時はクラッチが切れていることを必ず確認してください。

また、背丈の高い雑草を2段階に分けて刈る工夫や、傾斜地・積み降ろし時の注意を守ることで、故障や事故を防げます。ハンマーナイフモアは資格を必要としない自走式草刈機ですが、使い方を熟知してから作業することが前提です。

草刈りの状況によってはハンドル操作する刈払機のほうが向いていることもあるため、刈払機と草刈機の違いを理解して、作業に応じた機体を選べるようにするとよいでしょう。

ウルトラファーム出張買取の流れ

お問い合わせ・出張買取依頼

出張買取フォーム、またはお電話にてお気軽にお問い合わせください。専任スタッフより折り返しご連絡いたします。
査定内容のご確認や、訪問日時を確定させていただきます。

お問い合わせ・出張買取依頼

1

次のステップへ
農機具の保管場所にて査定

知識豊富な専門鑑定士が、保管先にお伺いし、1点1点丁寧に査定いたします。

[ 高価買取ポイント ]
洗車いただいていると、状態把握がしやすく査定がスムーズになります。

農機具の保管場所にて査定

2

最後のステップへ
その場で現金にてお支払い

査定金額にご納得いただけましたら、その場で現金にてお支払いいたします。もし金額にご納得いただけなくてもキャンセルOK!
キャンセル費用はかかりません。

その場で現金にてお支払い
  • 離島等一部地域を除く
  • 商材によっては査定料金が発生する場合がございます

3

農機具買取専門出張買取サービス
  • 離島等一部地域を除く
  • 商材によっては査定料金が発生する場合がございます

故障や年式の古いもの、
パーツ売りでも
お気軽にご相談ください

0120-948-282

【受付時間】9:00~19:00
営業カレンダー

農機具買取専門出張買取サービス
  • 離島等一部地域を除く
  • 商材によっては査定料金が発生する場合がございます
LINE査定も好評実施中!友だち追加して3ステップの簡単査定!
0120-948-282 【受付時間】9:00~19:00

株式会社ULTRA WIDE
古物商許可証番号
大阪府公安委員会第621010150402号
© ウルトラファーム All Rights Reserved.