「草を刈る」だけじゃない！アタッチメント次第で変幻自在の草刈機活用術

草刈機（刈払機）は、庭の手入れや農作業に欠かせない便利な機械ですが、実はその活用法は草刈りだけにとどまりません。適切なアタッチメントを選べば、まるで万能選手のようにさまざまな作業をこなすことができるのです。

生垣の剪定、高所の枝打ち、土壌の耕うん、さらには庭の清掃まで。1台の草刈機がこれほど多彩な作業に対応できることを、ご存知でしょうか？

本記事では、草刈機の可能性を広げる、いくつかのアタッチメントについて紹介します。これから草刈機の購入を考えている方はもちろん、すでにお持ちの方にも、新たな活用法を見つけていただけるはずです。

また、買い替えで使わなくなった草刈機（刈払機）があれば、ウルトラファームの刈払機買取をご利用ください。

草刈機には多彩なアタッチメントがある

草刈機（刈払機）は、一般的にはその名の通り、草刈り作業を行う機械というイメージがありますが、実はさまざまなアタッチメントを取り付けることで、多目的に活用できる農業機械です。

通常使用されるチップソーなど草刈り用の刃物だけでなく、生垣の剪定や高所の枝切り、さらには耕うんや清掃作業まで対応できるアタッチメントが存在します。

このようなアタッチメントを活用することで、1台の草刈機でガーデニングや農作業における幅広い作業をこなすことができます。

また、複数の作業機械を購入する必要がないため、保管スペースの節約や経済的なメリットも期待できるでしょう。ただし、アタッチメントを購入する際は、お手持ちの草刈機との互換性を確認しておいてください。

刈払機の刃の種類については、別記事でも詳しく説明しているため、必要に応じて参考にしてください。

草刈機のアタッチメントの種類

草刈機に取付可能なアタッチメントは、大きく以下の用途に分類できます。

• 草刈り用
• 枝打ち用
• 芝刈り用
• 耕うん用
• 掃除用

それぞれ、詳しく解説します。

草刈り用

草刈機を、草刈り本来の目的で使用するには、チップソーや金属刃を取り付けます。

チップソー

チップソーは円盤状の刃の外周に多数の刃（チップ）が付いた形状をしています。主に9インチ・230mmと10インチ・255mmのサイズが使用され、優れた切断性能と高い耐久性が特徴です。

チップソーは刃の数が多いほど堅い草木を切ることができ、また形状によっても異なる用途に対応できます。

ただし、チップソーは重量があるため長時間にわたって使用していると作業者に負担がかかります。そのせいでケガをしたり、他人にケガを負わせることがないよう、十分に注意してください。

金属刃（4枚刃・8枚刃など）

金属刃の刃は4枚刃・8枚刃などさまざまで、刃数が多いほど刈り取り面が増えるため、作業効率が向上します。頑丈な作りで耐久性が高く、硬い茎も確実に刈り取ることができます。

ただし、金属刃は石や障害物に当たると大きな反動が生じることがあり、使用時には十分な注意が必要です。また、チップソー同様に重量があるため、肩掛け式の草刈機では身体への負担を考慮しながら作業することが大切です。

芝刈り用

草刈りや芝刈りには、より安全なナイロンコードカッターもあります。また、庭木などを均一に刈り込む際にはヘッジトリマーのアタッチメントが重宝します。

ナイロンコードカッター

ナイロンコードカッターは、柔軟性のあるナイロン製の紐（コード）を高速回転させて草を刈り取るものです。障害物に当たった際の衝撃が少ないため、フェンスや樹木の周りなど、繊細な作業が必要な場所での使用に適しています。

また、金属刃と比べて破片の飛散が少なく、住宅地での作業でも安全に使用できます。金属よりも軽量であり、長時間の作業でも腕や肩への負担が少なく、初心者でも扱いやすいです。

ヘッジトリマー

ヘッジトリマーは生垣や低木の刈り込み、芝生の仕上げ刈りに特化したアタッチメントです。刃が直線状に配置された構造で、両刃式の場合は往復運動により効率的に刈り込みを行うことができます。整然とした仕上がりが求められる庭園管理や、美しい生垣の刈り込みに威力を発揮します。

ヘッジトリマーは刃渡りの長さによって作業効率が変わるため、用途に応じて適切な長さのものを選択することが必要です。

枝打ち用

枝打ち用途では、丸ノコ刃、ポールソーがあります。

丸ノコ刃

丸ノコ刃は円盤状の金属製刃で、主に直径10cm程度までの枝の切断に適しています。高速回転による鋭い切れ味で、太い枝もスムーズに切断することができ、果樹の剪定や庭木の管理に効果を発揮します。

ただし、使用時には強い反動が生じる可能性があるため、しっかりとした姿勢と適切な安全装備が不可欠です。また、刃の目立てや交換など、定期的なメンテナンスが必要となります。

ポールソー

ポールソーは、長い支柱の先端にチェーンソーが付いた形状のアタッチメントで、高所にある枝の剪定に特化しています。地上から安全に高い位置の枝を切ることができ、特に3〜5メートル程度の高さにある枝の処理に最適です。

伸縮式のものもあり、作業範囲を広げることができます。また、角度調整が可能なタイプは、より細かな作業にも対応できます。ポールソーは精密機械であり、チェーンの張り具合や潤滑油の補給など、適切なメンテナンスが欠かせません。

耕うん用

草刈機の耕うん用アタッチメントは、カルチベーターが代表的で、農作業や園芸における土壌管理に役立ちます。カルチベーターは複数の爪が付いた構造で、地表近くの土を掘り起こし、草の根を削り取ることができます。

比較的軽量で取り回しがしやすく、家庭菜園や小規模な畑作業に向いているでしょう。

耕うん用アタッチメントは、一般的な草刈機用アタッチメントの中でも比較的高価な部類に入ります。そのため、将来の買取を考慮すると、使用後の手入れと保管方法が重要になります。土や錆による劣化を防ぐため、使用後の清掃と防錆処理を徹底することが大切です。

掃除用

草刈機は、掃除用のアタッチメントも存在します。

ブラシ

ブラシは、地面の苔や塗装面の汚れを取り除くアタッチメントです。主にコンクリートや舗装道路の清掃、庭のデッキの掃除などに効果を発揮します。硬い毛と柔らかい毛を組み合わせたタイプもあり、さまざまな表面に対応できます。

ブロワ

ブロワは、強力な風を発生させて落ち葉やゴミを吹き飛ばすアタッチメントです。広い面積の清掃や、溝や隅に溜まった落ち葉の除去に適しています。

特に秋の落ち葉の時期には重宝する道具で、庭や駐車場などの清掃を効率的に行うことができます。風力を調整できるタイプもあり、用途に応じて使い分けることが可能です。

草刈機のアタッチメント選びのポイント

草刈機のアタッチメントを選ぶ際には、作業の効率や安全性を高めるためにいくつかのポイントを押さえておくことが求められます。

自分が行いたい作業

まず最も肝心なのは、自分が行いたい作業内容と用途を明確にすることです。住宅地での作業が多い場合は、飛散が少なく安全性の高いナイロンコードカッターが適しているでしょう。一方、農地や山林での作業が中心であれば、耐久性のある金属刃やチップソーが効果的です。

また、作業場所に傾斜地や障害物が多い場合は、取り回しのしやすい軽量なアタッチメントを選ぶことで、作業効率が向上します。

草刈機との互換性

次に考慮すべきは、使用している草刈機とアタッチメントの互換性です。アタッチメントはメーカーや機種によって取り付け方式が異なることがあるため、必ず事前に確認が必要です。

特に、エンジンの出力とアタッチメントの性能が合っているかどうかは重要なポイントです。出力が不足していると、十分な性能を発揮できないだけでなく、機械に負担がかかる原因にもなります。

将来の買取可能性

さらには、将来の買取を見据えて選ぶことも見落としたくないポイントです。一般的に、メーカー純正品は汎用品と比べて買取価格が高くなる傾向があります。また、人気の高いアタッチメントは中古市場での需要も高く、より有利な条件での買取が期待できます。

そのため、純正アタッチメントは適切に保管し、定期的なメンテナンスを行うことにより、草刈機本体とともに高値で売却できる可能性が高まるでしょう。

まとめ

草刈機は、適切なアタッチメントを選ぶことで、単なる草刈り機械から多目的な農業機械へと姿を変える優れた道具です。

草刈りだけでなく生垣の剪定、高所の枝切り、耕うん、清掃作業など、幅広い作業を一台でこなすことができる多目的な農業機械です。これにより、複数の機械を揃える必要がなくなり、保管スペースの節約や経済的なメリットも期待できます。

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