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長年使ってきた乾燥機の調子が落ちてきて、収穫の前にそろそろ買い替えかとカタログを開いたら、思っていたより大きな数字が並んでいた。乾燥機は収穫の最後を任せる機械だけに、止まると一年の段取りが狂う不安もあって、つい買い替えを先延ばしにしがちです。
クボタの米乾燥機の価格は、石数(収容量)のクラスや乾燥方式によって大きく変わります。同じ大きさでも、遠赤外線や水分計を備えた仕様とシンプルな熱風式とでは差が出ますし、自動化の機能や設置の条件でも上下します。
この記事では、乾燥機の基本的な整理から、石数クラス別・方式別の価格の目安、価格を左右するポイント、経営規模に合った石数の選び方、燃料費や乾燥委託との比べ方、そして買い替えのときに古い機械を買取で資金に回す方法までを、順番に見ていきます。

米乾燥機は、収穫した籾の水分を下げて、保管や出荷ができる状態に仕上げる機械です。大きく循環式と平型に分かれ、石数で一度に乾かせる量が決まります。まずは方式の違いと石数の考え方、そしてクボタならではの持ち味を押さえておきましょう。
個人や家族経営の稲作で主流なのは、籾を機内で循環させながら乾かす循環式です。タンクのような縦長の本体で、置き場所を取りすぎずにまとまった量を乾かせます。
一方の平型(静置式)は、広げた籾の下から風を通すシンプルな方式で、大量処理やライスセンターのような共同利用の施設で使われます。一般の農家が買い替えで検討するのは、ほとんどが循環式と考えてよいでしょう。この記事でも、循環式を前提に価格や選び方を見ていきます。
乾燥機の大きさは、石(こく)という単位で表されます。一度に乾かせる籾の量を示すもので、メーカーの目安では1石あたり生籾でおよそ100kg、玄米にすると約70kgにあたります。実際の量は籾の状態や品種で前後するため、あくまで概算と考えてください。
作付面積が広いほど、大きな石数の乾燥機が必要になります。そして、ここで価格を最も大きく左右するのが、乾かせる量=石数です。次の章では、石数のクラスごとに価格の桁感を見ていきます。
クボタの乾燥機は、遠赤外線で籾の芯から乾かす方式を採用し、ひび割れ(胴割れ)を抑えた仕上がりを打ち出しています。乾燥が荒いと米にひびが入り、等級や食味の評価が落ちて手取りが下がるため、仕上がりの良し悪しは売上にも直結します。
上位の機種では、近赤外線の水分計で乾き具合を細かく見ながら自動で運転を止める機能や、スマートフォンやタブレットで運転状況を確認できるしくみ(KSAS)にも対応しています。コンバインやトラクターをクボタで揃えている農家なら、乾燥機もクボタにすると操作の勘が働きやすく、販売店への相談もまとめやすいはずです。
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価格は石数のクラスでおおまかなレンジが決まり、そこに乾燥方式や装備が上乗せされます。ここでは石数クラス別のレンジ、遠赤外線と熱風の価格差、中古との価格差の順に見ていきます。最終的な金額は仕様と販売店で変わるため、見積もりで詰める前提で読んでください。
新品の価格帯は、石数のクラスでざっくりこのくらいの桁感です(2025〜2026年ごろの実勢の目安・税込)。
同じ石数でも、遠赤外線や水分計付き、自動化の仕様になると上振れします。装備や台数で幅が大きいので、細かい数字よりも桁感の出発点としてとらえてください。
なお、クボタは乾燥機の希望小売価格をウェブで公表していません。公式の農業機械価格検索システムで型式ごとに価格を調べられるのはトラクタや田植機などで、乾燥機は対象外です。乾燥機の値段は、カタログ請求か最寄りの販売店の見積もりで確かめましょう。
熱風式は構造がシンプルなぶん本体価格を抑えやすく、小型ならおおむね100万円弱から狙えます。一方の遠赤外線式は、籾の芯まで均一に乾かして胴割れを抑えやすいのが持ち味で、同じ石数でも価格は上がります。
選び分けの目安になるのは、お米をどう出すかです。等級や食味で評価される出荷米を作るなら遠赤外線、自家用や少量が中心なら熱風式と、用途から逆算すると判断しやすくなります。
中古は、新品のおおむね半分から数分の1で出回ることがあります。ただし年式や使ったシーズン数、整備の状態で総コストは大きく変わります。乾燥機はバーナーや張り込み・排出まわりに消耗が出るため、安く買えても整備費がかさむことがあるので注意が必要です。
中古で安く始めて壊れたら買い替えるか、最初から新品で長く使うか。判断の分かれ目は、年間の乾燥量と修理費の読みやすさにあります。

乾燥方式による違いは前の章で見た通りですが、同じ方式・同じ石数でも、新品価格には数十万円単位の開きが出ます。これを生むのが、乾かす速さ、水分計や自動化の有無、そして設置まわりの条件です。価格に差が出やすいところを順に押さえておきましょう。
見落としがちなのが、同じ石数でも乾かす速さが機種で違うことです。バーナー能力や送風量が高い上位機種は、一度の乾燥にかかる時間が短く、収穫が集中する時期でも乾燥待ちを減らせます。
ここで押さえておきたいのは、石数(一度に入る量)と能力(乾かす速さ)は別ものだということです。広い面積でも刈り取りが分散するなら能力は控えめで足りますし、狭くても一気に刈るなら速い機種が要ります。能力が高い機種ほど価格は上がるので、刈り取りの段取りと合わせて選びます。
水分を測りながら自動で乾燥を止める水分計は、乾かしすぎや乾燥不足を抑えやすく、仕上がりが安定します。なかでも近赤外線などの高精度タイプや、スマートフォン・タブレットで運転状況を確認できる機種は、付きっきりの監視も減らせます。
大型になるほど、据え付けスペースや電源の容量、搬入経路の確認が欠かせません。粉じん対策や、既存の張り込み・排出設備との接続も、価格や工事費に影響します。本体価格だけで比べると後で差がつくので、設置工事まで含めた総額で見積もりを並べてください。

石数は価格に直結するため、作付面積に対して大きすぎても小さすぎても無駄が出ます。ここでは作付面積から石数を決める考え方と、どこまで余裕を持たせるかを見ていきます。
基準になるのは、収穫した籾の量を一度に乾かしきれるかどうかです。面積が広いほど大きな石数が要りますが、過大だと本体価格も燃料費も無駄になりやすくなります。
もうひとつ、乾燥機だけ大きくしても、後工程の籾摺り機が追いつかなければ意味がありません。乾燥から籾摺りまでの一連の流れ全体のバランスで考えるのがおすすめです。必要な石数は地域の収量や品種、コンバインの能力でも変わるため、作付面積を伝えて販売店に相談するのが確実です。
ぴったりの石数で選ぶと、豊作の年やまとめて刈った日に乾燥が間に合わないことがあります。1ランク上げれば価格は上がりますが、乾燥待ちの時間や品質低下のリスクを抑えられます。ぎりぎりで攻めるか余裕を見るかは、刈り取りの段取りと天候のリスクをどう見るかで決めるとよいでしょう。

導入の実質的な負担は、本体価格に設置費と燃料費を足した総額で決まります。そもそも買わずに、近くの施設へ乾燥を委託する道もあります。お金のかかるところと、買わずに済ませる選択肢を分けて見ていきましょう。
使い始めてからかかるのは、乾燥に使う灯油などの燃料代と電気代です。これに、バーナーや搬送部の点検整備費、消耗品の交換費が加わります。
遠赤外線式や省エネ設計の機種は燃料の効率がよく、乾かす量が多いほど差が出ます。本体が多少高くても、燃料費に加えて仕上がりの良さで選ぶ人が多く、長く使えば見合うこともあるでしょう。ランニングコストまで含めて見比べてください。
作付面積が小さく、乾かす量が少ないなら、JAやライスセンターへの乾燥委託のほうが総額を抑えやすいです。逆に、まとまった量を毎年乾かす、自分の段取りで進めたいという人は、購入して長く使うほうが向きます。
判断材料になるのが、年間の乾燥量と委託料の累計です。委託を何年も続けた合計と新品の総額を並べると、購入の損益分岐が見えてきます。

新しい乾燥機の負担を下げるもうひとつの方法が、使わなくなった古い乾燥機や農機具を整理して、資金に回すことです。入れ替えのタイミングと、査定で見られるところを押さえておきましょう。
現実的な目安は、修理費がかさんできたときや、収穫期に止まると困るという不安が出てきたときです。動くうちに査定を受けたほうが値は付きやすく、動かなくなってからでは減額の幅が大きくなりがちです。
迷ったら、使ったシーズン数、直近でかかった修理費、部品がまだ手に入るかの3つを見ておくと、判断がはっきりします。
✅️ 合わせて読みたい:農機具の処分方法5選!費用や注意点・買取のメリットも解説
査定では、年式や使ったシーズン数、石数、乾燥方式、バーナーや搬送部の状態、付属品の有無などが見られます。整備の記録や取扱説明書が残っていると、状態を伝える材料になり、値が付きやすくなります。
古くて動かない乾燥機でも、買い取ってもらえるケースは多いです。廃棄してしまう前に、農機具買取で査定だけ受けておくと、処分するか売るかを決める手がかりになります。
買い替えを具体的に考え始めると出てくる細かな疑問を、最後にまとめて整理します。
個人の農家でも購入できます。販売店やJAでローンやリースの相談にも乗ってもらえます。まとまった出費になるので、中古や乾燥委託との比較、買い替え時の下取りまで含めて、作付面積と乾燥量に見合うかで決めるとよいでしょう。
据え付けや電源の工事は、販売店や施工業者が対応するのが一般的です。事前に必要なのは、設置スペースと電源容量の確認で、大型になると搬入経路や基礎のチェックも入ります。具体的な工事内容や費用は、現地を見てもらってから見積もりを取りましょう。
古い乾燥機や動かない機械でも、部品取りや海外向けの需要で値が付くことがあります。乾燥機単体よりも、コンバインやトラクターとまとめて査定に出すほうが、運搬の効率がよく高く売れる場面もあります。廃棄費用をかける前に、まず査定を受けて比べてみてください。
クボタの米乾燥機の価格は、まず石数のクラス(小型/中型/大型)で桁感をつかむのが出発点です。同じ石数でも、遠赤外線か熱風か、乾かす速さ、水分計や自動化の有無、設置条件で上下します。
中古や乾燥委託とも比べながら、本体価格だけでなく燃料費や設置費まで含めた総額で見ることが、後悔しない選び方につながります。古い乾燥機や農機具は、動くうちにウルトラファームの農機具買取で査定を受けておくと、買い替えの資金に回せます。手放すか迷っている段階でも、査定だけ受けておけば次の一手を選びやすくなるでしょう。
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