国内外のトラクター主要メーカーを紹介!中古市場でも高い人気

クボタ、ヤンマー、イセキなどは独自の技術革新で、農業機械市場において確固たる地位を築いているトラクターメーカーです。
 
また、世界にはジョンディア、フェント、バルトラなどの企業も存在します。
 
本記事では、国内外の主要トラクターメーカーについて紹介します。
 
新車市場だけでなく中古市場でも人気が高く、国内外で需要がある主要メーカーのトラクターについての基礎知識を身につけておきましょう。
目次

国内の主要トラクターメーカー

国内のトラクターメーカーとしては、以下の企業が当てはまります。

クボタ

クボタは、1890年に鋳物メーカーとして日本で創業しました。
 
1960年代には日本初の畑作用乗用トラクター「T15形」を発表し、1970年代には小型トラクター「ブルトラ」シリーズで大成功を収めました。
 
1990年、創業100周年の節目となる年に「株式会社クボタ」に社名を変更。
 
現在、クボタは日本の農機具市場でトップの売上高とシェアを誇り、世界市場でも高い評価を受けています。
 
耐久性に優れたトラクターは、古いモデルも含めて長く使われています。
 
最大170馬力の高性能トラクターを含む24のシリーズを展開しており、最新技術を取り入れたM7シリーズは特に注目されています。
 
参考:株式会社クボタ「トラクタ一覧」

ヤンマー

ヤンマーは、1912年に山岡孫吉によって「山岡発動機工作所」として創業された日本の企業です。
 
1921年に「ヤンマー」を商標登録し、1930年には小型ディーゼルエンジンを開発しました。
 
1952年に「ヤンマーディーゼル株式会社」に社名を変更し、1963年には自社初の乗用トラクター「YM12A」を発表しています。
 
2013年には「ヤンマーホールディングス株式会社」となり、現在に至ります。
 
同社は特にディーゼルエンジンの開発に長け、ハイパワーかつ環境に優しいクリーンなエンジンを搭載したトラクターを提供しているのが特徴です。
 
最大114馬力を誇るトラクターのラインナップは、24に及びます。
 
参考:ヤンマーホールディングス株式会社「トラクター」

イセキ

イセキは1926年に愛媛県で「井関農具商会」として創立された日本の農機具メーカーです。
 
1960年代にはポルシェ製トラクターを参考に「TBシリーズ」の製造・販売を開始し、1971年には歩行型田植機「さなえ」を発表し、これが50年以上にわたる人気シリーズとなりました。
 
イセキは14馬力から280馬力までの幅広いラインナップを持つ25シリーズのトラクターを提供しており、国内外で高い評価を受けています。
 
中型から大型のトラクターにも注力しており、その代表例として最大280馬力の「BIG-T7726S」が挙げられます。
 
参考:イセキ株式会社「トラクタ」

三菱マヒンドラ

三菱マヒンドラ農機は、1914年に「佐藤商会」として創業した歴史を持つ日本のトラクターメーカーです。
 
1980年に三菱機器販売株式会社と合併して「三菱農機株式会社」となり、2015年にはインドのマヒンドラ&マヒンドラ社と資本提携を行い、「三菱マヒンドラ農機株式会社」に社名を変更しました。
 
同社のGMシリーズのトラクターは、高出力で低燃費なエンジンと、均一な耕うんを可能にするジャイロセンサー「ジャイロMAC」などが特徴です。
 
また、クボタとの業務提携を通じて製品ラインナップを強化しており、最大138.8馬力までの19シリーズのトラクターを提供しています。
 
参考:三菱マヒンドラ農機「トラクタ」

海外の主要トラクターメーカー

海外のトラクターメーカーの代表は、以下の通りです。

ジョンディア

ジョンディア(JOHN DEERE)は、1837年に創業したアメリカの大手農機具メーカーで、世界1位のシェア率を誇ります(2021年)。
 
緑色のボディと黄色のホイールのカラーリングが目を引く同社のトラクターは、大型で高馬力のシリーズが多く、日本では広大な土地を持つ農家に人気です。
 
中でも「JD-6M」シリーズは、視認性と操作性が向上し、耐久性とメンテナンスのしやすさで高評価を受けています。
 
日本ではヤンマーが輸入・販売を担当しています。
 
参考:ヤンマーホールディングス株式会社「JD-6Mシリーズ」

フェント

フェント(FENDT)は、1930年にドイツで設立された農機具メーカーで、現在はアメリカのアグコ(AGCO)ブランドのひとつです。
 
高馬力の大型トラクターが特徴で、「F1050 VARIO G2」は521馬力とその大きさが際立ちます。
 
エンジンはハイパワーで燃費も良く、セルフクリーニングエアフィルターの採用によりメンテナンスが容易です。
 
日本ではエム・エス・ケー農業機械株式会社が輸入・販売を行い、120馬力から521馬力の4シリーズが販売されています。
 
参考:エム・エス・ケー農業機械株式会社「OTHERS」

バルトラ

バルトラ(VALTRA)はフィンランド発の農機具メーカーで、現在はアグコのブランドのひとつです。
 
バルトラのトラクターは洗練された外観が目を引きます。黒や赤などさまざまなカラーバリエーションや、メタリック系のカラーは、無骨な印象のトラクターに洗練された印象を与えます。
 
日本では株式会社中沢機械店が輸入・販売を担当し、75馬力から271馬力の4シリーズを販売しています。
 
参考:株式会社中沢機械店「バルトラ」

マッセイファーガソン

マッセイファーガソンは、1953年に設立された農機具メーカーで、アグ個のブランドのひとつです。
 
3点リンクシステムやファーガソンシステムの開発で知られ、日本でも高い人気を誇ります。
 
大型ながらスリムなボンネットで視認性が高く、操作性に優れています。日本ではエム・エス・ケー農業機械株式会社が輸入・販売を行い、55~305馬力の13シリーズがあります。
 
参考:エム・エス・ケー農業機械株式会社「OTHERS」

ニューホランド

ニューホランドは、1895年にアメリカのペンシルバニア州で設立された農機具メーカーで、現在はCNHインダストリアルのブランドです。
 
イセキと同様に青色のボディが特徴的で、FPTインダストリアル製エンジンを搭載し、環境に優しい設計が特徴です。
 
ニューホランド純正の自動操舵システム「インテリステア™」も魅力のひとつ。
 
日本ニューホランド株式会社が輸入・販売を担当しています。
 
参考:日本ニューホランド株式会社「トラクター」

日本のトラクターメーカーは中古市場で人気がある

クボタやヤンマーなどの日本のトラクターメーカーは中古市場でも非常に人気があります。
 
クボタのトラクターはその耐久性の高さで知られて、ヤンマーはエンジンの品質に定評があるため、古い年式のモデルであっても市場価値が高く保たれやすいのです。
 
壊れたトラクターであっても、中古市場では需要があり、特に開発途上国では修理後に再利用されることも多いのです。
 
つまり、日本国内での需要がなくなったトラクターでも、海外市場で需要があるため、壊れていても買取が可能であることを意味します。
 
小型や中型のトラクターは特に需要が高く、過去の人気モデルであれば、年数が経っていても想定以上の価格で取引されることもあります。
 
適切な保管やアタッチメントの追加がなされていると、査定額を高くなりやすいです。
 
新しいトラクター購入のための資金にもなり得るため、処分を考える前に買取査定を受けることが推奨されます。
 

使わなくなったトラクターは買取がおすすめ

国内外の主要トラクターメーカーについて説明しました。
 
もし、これらのメーカーのトラクターが、使用しないまま倉庫に眠っていたら買取を検討してみましょう。
 
年式が古くなる前に、なるべく早い段階で査定依頼すると、高価買取に繋がるのでおすすめです。動かなくなったトラクターでも、売却が不可能なわけではありません。
 

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