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農機具は屋外でハードに使用されるものです。汚れも激しく、日々のメンテナンスが必要です。
ここでは、主な農機具にあたるトラクター・コンバインのそれぞれのメンテナンスの方法を紹介したいと思います。
農機具のメンテナンスを覚えて、しっかり長く愛用してあげましょう。
コンバインはエンジン、ウォーターセパーレーター、燃料タンクやホース部分など重要なパーツが多いです。
しかし、きちんと点検することによって、安心してご使用いただくことはもちろん、時期中のトラブルや高額な修理代の発生を減らすことができます。
コンバインのトラブルが起きると、以下のような症状が起こることがあります。
などの症状が出てきます。
不調の原因はベルトの消耗〜切れ、ゴムクローラの切れまで様々な原因が有ります。
せっかく買ったコンバインを少しでも長く使って、このようなトラブルが起きないようにしたいですね。
ここでは、そのためのメンテナンス事項をご紹介したいと思います。
コンバインのエンジンのお手入れの際は、かならずエンジンオイルを差しましょう。
エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑・冷却・防錆・密封する働きをしています。
オイルの量が少ないときは随時給油する必要がありますが、だいたい、1シーズンごとが給油の目安だと言われています。
点検する際はエンジンループを開け、エンジン前方の検油ゲージを抜き出し、きれいなウエスで検湯ゲージの先端についたオイルを拭き取りましょう。
そして、再度検油ゲージを差し込み、オイルがゲージの上限と下限の間に付着していれば完了です。
もしオイルが不足している場合は給油口から検油ゲージの規定量までエンジンオイルを入れましょう。
この他にも、エンジンオイルの汚れを取り除くエンジンオイルフィルタも併せて確認するのがおすすめです。
また、エンジンを冷却させる冷却水や、燃料に混じった水を分離させるウォーターセパレーターもお手入れしましょう。
目安としては、アワメータ表示で300時間になるごとにゴミや水をチェックします。
冷却水はサブタンクの中にたまっているので、もし水の量が減っていたら水道水を補充してあげてください。
ウォーターセパレーターの点検の仕方は、まずグレンタンクを開け、機体後方のシャーシについている容器がウォーターセパレータです。(機械により取り付いている場所が異なる場合があります)
ここにコシ器にゴミや水が沈殿していたら、掃除しましょう。
冷却水を冷やすラジエターの汚れも点検しましょう。
コンバインの燃料タンクやホースも併せて、チェックしましょう。
カバ−類が燃料ホースに当たっていないか、ホースの曲がり部が潰れていないか確認してください。
また、ホース継手部のホースバンドに緩みがないかも含めてチェックしましょう。
この他にも刈取部の刃だけではなく、稲や麦の搬送姿勢を整える刈取部のタインも交換しましょう。欠落していたり、タインが取り付いているチェーンが弛んでいないか、ガイド棒が変形していないかなども気にしましょう。
バッテリーや過電流が流れたときに配線を保護するヒューズも確認しましょう。
これは切れていないかどうかです。たまに配線が保存時にネズミに齧られている、というケースもあるので、防鼠テープの使用をおすすめします。
その他、チェーンの張り方、カッター部の刃の欠け方のチェック、ホースの交換なども重要です。
そして最後に、エンジンが無駄に低速(または高速)運転で煙が出ていないか、またアクセルでエンジン回転が変わるか、異音がしないかなども確認しましょう。
愛用している、していたトラクター。当然ですが農機具はどれも自分でメンテナンス可能です。
トラクターはゴミっぽい環境で使いますので、まずはオイル交換、そしてフィルターも新しいものに替えるのがメンテナンスの基本です。
あと、清掃もしっかりして、美しいトラクターにメンテナンスしましょう。外で動かすものなので、グリスをしっかり塗りましょう。それを忘れると腐食しやすくなります。
トラクターは安くないものなので、寿命が伸びるようメンテナンスしてあげる必要があります。そうそう買い換えるわけには行きませんよね。
まずエンジンをかけてあたためます。そして、ドレインプラグをレンチなどを使いながら外します。オイルが出てきますので気をつけましょう。熱い場合があります。廃油ができるパックでオイルを受け取り、ドレインプラグをまたつけます。
オイルの注入口があるので、そのあたりのゴミをキレイにしてホコリが入らないようにします。
オイルは純正品を使ったほうが良いでしょう。汎用オイルを使うと、万が一動かなかったときに、メーカーの故障保証外となってしまい、どうしようもなくなります。そのためできる限りメーカーオイルを使ってください。オイルゲージをチェックして、FULLになっているか確認しましょう。
トラクターの清掃は、汚れを落としてエアクリーナーでキレイにします。OAクリーナーがあると良いでしょう。
フィルタポットやエレメントなど、重要な部品を取り外し、クリーナーを吹きかけて、ちゃんと動くように空気を与えていきます。そして、グリスをたっぷりと吹き付けてメンテナンスは終了です。
ラジエーターには下に排水バルブがついていることだと思いますので、それを開きます。
サビもでてくることでしょうから、水がなくなったら新しい水を注ぎ入れてサビを取り除きます。水が熱いので気をつけましょう。一度水を入れて、エンジンをかけます。30分ほど動かしたら、排水し、LLCを入れてまたエンジンをかけて動いているようなら終わりです。すこし量を調整して、適度な分量まで水を注いでください。
トラクターの冷却水もメンテナンスで交換しなければ、中にサビが浮遊してそのうちトラクターそのものが動かなくなってしまいます。
仮に左右でトラクターのタイヤにおける空気圧が異なると、動かしたときに左右のバランスが取れず、片方に偏って動いてしまうなどの弊害がでます。
そしてタイヤそのものが歪んでしまうなど、大きなトラブルになりますので、空気圧はこまめにメンテナンスしていく必要があります。
最低でも年に1度は空気圧の調整をした方がいいでしょう。トラクターのタイヤは高いので、できれば交換にならないよう、日々メンテナンスしていきたいところです。
空気圧はトラクターの説明書に適正値が記載されていますのでそれを目安にしましょう。
空気圧は、使っているうちに空気が抜けて下がってきます。そのため、説明書の数値よりも少し高めに入れておくのが望ましいのです。
そして大切なのは左右のバランス。では、空気圧を点検する方法を学びましょう。
まず、空気入れと空気圧計を準備します。空気入れを使って、空気を送り込んでいきます。圧力をはかり、少し上限に近いギリギリか、適正値以上に入れたほうが良いでしょう。
数十回空気入れを動かす必要がありますが、空気をしっかり入れましょう。
トラクターの空気圧は1年に1度、春先にチェックするのが気候もよく、ベストではないでしょうか。
農機具の中でも、かなり危険な芝刈り機をメンテナンスしましょう。
芝刈り機は、ネジが緩んでいると刃がついているため相当危ないものです。しっかりと確認することが大切です。
まず、刃を裏返して、ネジが緩んでいないか確認します。特に、新しいものに替えたあとはゆるんでいる可能性がありますので、注意です。回転中に刃が飛び散ったら大惨事になります。死亡事故にもつながりかねません。
刃が欠けていないか、歪みがないか、ゆるんでいないかなどを確認します。刃が欠けるとバランスを崩してしまい、回転させるとかなり危険です。刃欠けが見つかると、交換したほうが良いでしょう。
そして、軸をメンテナンスします。ゴミやホコリをとりのぞき、熱を持たないように気をつけましょう。
ゴミがつまっていると回転した際に発熱し、危なくなります。
さらに、使い終わったノズルや備品は、きれいなビニール袋にそれぞれ入れて保管しましょう。ここでゴミが入ると、故障の原因につながります。農機具のとても大切なメンテナンスのため、しっかり安全を確保してから行うようにしてください。
裏のネジを外して、まず刃を取り出します。泥やホコリを取り除いて、汚れを落とします。刃には、固定するための穴がありますので、そこに棒をいれて止めます。そうしないと交換の際に刃まで一緒に動いてしまいます。
ネジをゆるめて、部品を取り外します。ゴミが詰まっていると思いますので、それをドライバーなどでキレイにします。
主に回転したときに巻き取った草がついてるので、それをこそげおとしていきます。
ヘッド部分に金具を取り付け、ネジを丁寧にしめます。ネジは2度以上確認しましょう。
アームや非常用の作業ベルトなども確認しましょう。いざというときに、身を守るための道具です。
芝刈り機は危険なので、気分が悪くなったり転倒しそうになったりしたときに、緊急脱出できます。正常に動作するか確認しておきましょう。
エアフィルターも叩いてホコリを落としておきましょう。燃料漏れもチェックが必要です。ビニール製でできているため、痛みやすく、中の燃料が気化してそれも危険です。天気の良い日に使うことになるので、あまりその場に放置しないように日頃から場所のメンテナンスも大切です。
給油もしておきましょう。給油する際に、ゴミが入らないように気をつけて、ノズルを使って給油するよう配慮することが大切です。
こうした農機具のメンテナンスは、ノズルや軍手、エアスプレーなどの細かい出費が重なりますが、しっかりメンテナンスするためには、これら備品への投資を惜しまないほうが良いでしょう。
今回は代表的な農機具における標準的な手法を見てきました。
農機具はメンテナンス次第でいくらでも長持ちさせることができます。丁寧にケアして、日々のメンテナンスを大切にしましょう。
長く愛用していただくには、最低でも1年に1度はメンテナンスしたいところです。
とはいえ、長く使っているうちに、5年に1度などになってくると思いますが、農機具はきちんとメンテナンスしないと事故の元になるため、毎年4月1日にメンテナンスするなど、日取りを決めて実行すると良いでしょう。
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