ラジコン草刈機にデメリットはある?メリットや選び方も紹介

農業の進化が求められる現代、スマート農業の一翼を担う新たな技術として注目を集めているのがラジコン草刈機です。

これまで手作業や従来の機械では対応が難しかった複雑な地形や急斜面でも、遠隔操作で安全に、そして効率的に作業を行うことができます。

本記事では、前半でラジコン草刈機にデメリットがないかや、その反対にどんなメリットがあるのかについて説明し、後半ではラジコン草刈機の選び方や価格相場について解説しています。

スマート農業を実現するための一歩として、ラジコン草刈機の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

目次

ラジコン草刈機とは

スマート農業を代表する農機具として注目を浴びているのが、ラジコン草刈機です。リモコンやスマートフォンを使用して遠隔操作ができ、操作者は安全な場所から機械を遠隔操作できます。

ラジコン草刈機はさまざまな地形に対応でき、斜面やデコボコした土地でも安定して走行できる設計がされています。そのため、従来の草刈機では難しかった複雑な地形でも効率的に作業を行うことが可能です。

駆動方式については、バッテリー駆動とエンジン駆動の両方のモデルが存在します。バッテリー駆動のモデルは、静音性と環境への負荷が低い点で優れており、一方、エンジン駆動のモデルは、長時間の使用や大規模な作業に適しており、強力なパワフルさが魅力です。

ラジコン草刈機にデメリットはある?

農地でパソコンを見る男性

ラジコン草刈機のデメリットとなりうる点として、以下の項目があります。

  • 価格が高い
  • 操作に慣れが必要
  • 使用できる地形に制限がある

これらについて詳細を説明します。

価格が高い

ラジコン草刈機の主なデメリットとして、その他の草刈機に比べて料金が高いことが挙げられます。リモート操作や高度な地形対応能力といった先進的な技術が、価格に反映されます。

例えば、ヤンマーのラジコン草刈機「YW500RC」のメーカー希望小売価格は、1,681,900 円(税込)です。この価格設定は、他の一般的な草刈機と比較して大幅に高いです。

また、ラジコン草刈機の導入にはメンテナンスや修理のコストも考慮する必要があります。高性能な機械であるため、故障時には専門的な修理が必要となり、そのための費用も一般的な草刈機よりも高くなる可能性があります。

より価格を抑えつつ、操作が容易で労力がかからない草刈機なら、自走式のハンマーナイフモアなどもおすすめです。

操作に慣れが必要

ラジコン草刈機は、操作に慣れるまでに時間を要する可能性があります。

一般的な草刈機とは異なり、ラジコン草刈機はリモコンやスマートフォンを用いて遠隔操作を行うため、はじめにしっかりと操作方法を覚えることが必要です。

プロポなどの送信機やスマートフォンアプリの使いや機体の動きの特徴、特定の地形での最適な操作方法などを理解し、習得する時間と努力が求められます。

効率的に操作法を覚えるには、まず基本操作からひとつずつ覚えていくのがポイントです。リモコンでの前進や後退、旋回など基本となる操作を理解し、それから傾斜地での安定した操作を行う方法など応用的なテクニックを身につけます。

使用できる地形に制限がある

ラジコン草刈機は通常の草刈機よりも大きめのサイズであることが多く、幅が狭い通路や細い道を通ることが難しい場合があります。機体の幅や長さが一定以上あるため、狭い場所では、機体が物理的に通れないことがあるのです。

また、幅が狭い場所では、ラジコン草刈機の機動性も制限されます。狭い通路や障害物の多い場所では、機体が自由に回転したり、スムーズに前進後退を繰り返したりすることが難しくなります。

ラジコン草刈機のメリットは?

農地で腕を組む男性

ラジコン草刈機の主なメリットとして、注目したいのが以下の項目です。

  • 安全・快適な場所から作業できる
  • 体の負担を減らせる
  • 補助金を利用できる

ひとつずつ見ていきましょう。

安全・快適な場所から作業できる

ラジコン草刈機の大きなメリットは、遠隔操作が可能であることです。そのため、操作者は機体から物理的に離れた、安全な場所から操作できます。

急斜面やデコボコした地形など直接立ち入ると危険を伴う場所でも、遠隔操作により安全に作業を行えます。このおかげで作業中の事故や怪我のリスクを大幅に軽減することができるでしょう。

さらに、ラジコン草刈機は真夏の暑い日にも有効です。従来の草刈機では、操作者は直射日光の下で長時間作業を行わなければならず、熱中症のリスクがありました。

しかし、ラジコン草刈機を使用すれば、操作者は日陰や車内から機械を操作することができるため、直射日光を避け、快適な環境で作業を続けることができます。

体の負担を減らせる

ラジコン草刈機は、遠隔操作ができることで草刈作業の労力を大幅に減らせます。このメリットは、特に肩に背負うタイプの草刈機と比較すると顕著です。

肩に背負うタイプの草刈機は、機体の重量が直接操作者の体にかかるため、長時間の作業では肩や背中、腰に大きな負担がかかります。

このような体への負担は、高齢者や体力のない人にとって大きな問題となり、作業中の疲労や痛みを引き起こす原因となります。

重い機械を操作しながら歩き回る必要があるため、全身の筋肉を使うことになり、体力の消耗も激しくなりがちです。

一方、ラジコン草刈機は遠隔操作できるため、機体を持ち上げたり背負ったりする必要がありません。そのため、操作者は座ったり立ったりしながらリモコンを操作するだけで草刈作業を行えます。機体の重量や振動が直接体に伝わらないため、体への負担が大幅に軽減されます。

補助金を利用できる

ラジコン草刈機はスマート農業の一環として注目されており、その導入に際して国や自治体からの補助金を利用できる可能性があります。

農林水産省は「スマート農業の全国展開に向けた導入支援事業」を進めており、スマート農業技術を導入するための補助金を提供しています。

参考:農林水産省「スマート農業の全国展開に向けた導入支援事業(共同利用タイプ)」

このような補助金は、農業従事者が新しい技術を導入する際の初期費用を軽減することを目的としており、ラジコン草刈機も補助対象です。

補助金の申請には特定の条件や手続きが必要ですが、これをクリアすることで、農業機械の導入コストを大幅に削減することができます。補助金を利用することで高額なラジコン草刈機の購入が現実的になるでしょう。

ラジコン草刈機の選び方

農地でこちらを向く男性

ラジコン草刈機を選ぶ際にはさまざまな観点から検討することが必要ですが、そのうち主なものが以下の通りです。

  • 草刈機のパワー
  • 刃の回転数
  • バッテリーの駆動時間や充電時間

それでは、それぞれについて解説します。

草刈機のパワー

ラジコン草刈機を選ぶ際には、パワー(出力)に注目しましょう。パワーが強い機械ほど、密集して固い草でも効率よく刈り取ることができます。大規模な草地や難易度の高い雑草にも対応でき、作業の効率が大幅に向上します。

もし、パワーが不足している機械を選んでしまうと、刈り取りが十分に行えず、時間と労力を無駄にしてしまいかねません。草が密集しているエリアや硬い雑草が多い場所では、出力が低い草刈機では効果的に作業を進めることが難しくなるでしょう。

一方で、必要以上に高出力の草刈機を選ぶと、無駄なコストが発生する場合があります。すべての作業環境において高出力が必要なわけではないため、自分のニーズに合った適切なパワーの機械を選ぶことが大切です。

刃の回転数

ラジコン草刈機を選ぶ際には、刃の回転数も重要な要素のひとつです。刃の回転数は、草刈りの速度や仕上がりの精度に直接影響します。

回転数が速いほど草を迅速に、かつ滑らかに刈り取れます。高回転数の刃は草にしっかりと食い込むため、綺麗に刈り込むことができるのです。

また、刃が高速で回転することで、草が絡まることなく、速やかに切断されることで作業時間が短縮され、作業者の負担も軽減されます。

バッテリーの駆動時間や充電時間

バッテリータイプのラジコン草刈機を選ぶ際には、バッテリーの稼働時間や充電時間を事前に調べておきましょう。これらは作業効率に大きく影響します。

バッテリーの稼働時間は、作業に取り組む時間や作業頻度に直結します。長時間の作業が必要な場合、長時間持続するバッテリーを選ぶことが必要です。

充電時間もまた、よく検討しておきたい項目です。充電に長時間かかるバッテリーは、作業の計画を立てる上で不便になることがあります。迅速に充電が完了するバッテリーであれば、作業の合間に短時間で充電を済ませ、スムーズに作業を再開可能です。

ラジコン草刈機の価格相場

ラジコン草刈機

ラジコン草刈機は、高い機能性から一般的な草刈機よりも高額な価格設定がされており、購入のハードルを高めることがあります。

各モデルの機能や性能によっても異なりますが、100万円以上のモデルが多く販売されており、数百万円以上となることも珍しくない価格帯であると捉えてください。

購入価格を抑えるためには、さきほど説明したように補助金を積極的に利用することや、中古のラジコン草刈機を検討することも良案です。ラジコン草刈機そのものがまだそれほど普及していないため、出回っている数は少なめですが、中古市場では50〜60万円程度で取引されています。

また、未使用の農機具があれば買取に出すことで資金の足しにすることができるでしょう。倉庫で放置している農機具があれば、劣化が進行しないうちに一度査定を受けてみるのがおすすめです。

まとめ:ラジコン草刈機に買い替えの際は古い農機具の買取を

ラジコン草刈機はスマート農業を代表する農機具で、農業従事者が高齢化・減少する中で、農業の生産性を上げるものとして注目されています。

購入価格を抑えるには補助金の利用や中古農機具を選択するなどの方法がありますが、未使用の農機具買取も有効な方法として見逃せません。

ウルトラファームではさまざまな農機具買取を行なっており、壊れて動かない農機具でも買い取れることがあります。

ラジコン草刈機など高額な農機具の購入や買い替えを検討しているなら、ぜひ買取をご検討ください。無料の出張査定も承っております。

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