草刈機のメンテナンス方法をパーツごとに紹介

草刈機(刈払機)などの農機具を、より長期間にわたって使用するために欠かせないのが、メンテナンスです。

基本的に過酷な環境下で使用し続けることになるため、定期的に手入れをしなければ故障に繋がりやすくなるなど、本来の性能を発揮しづらくなります。

そこで本記事では、草刈機に関してパーツごとのメンテナンス方法を中心に解説しています。

シーズンが過ぎて長い間草刈機を保管しておく人や、もしものときに備えて草刈機の全体的な点検ポイントを知っておきたい人は、参考にしてください。

目次

草刈機(刈払機)のパーツごとメンテナンス方法5つ

草刈機のメンテナンスについて、以下のパーツごとに説明します。

  1. 刈刃
  2. ギアケース
  3. 点火プラグ
  4. 燃料フィルター
  5. キャブレター

定期的なメンテナンスを行う際の参考にしてください。

①刈刃のメンテナンス

刈刃の状態が良いかどうかは、作業効率と安全性に直結するため重要なチェック項目です。

小石や土などを巻き込むと刈刃は劣化しやすく、その結果、切れ味が悪くなるだけでなく、回転バランスも崩れてしまいます。このような状態では、刈刃が飛び出しやすくなり、それがさらに留めているネジの緩みを引き起こす危険性もあります。

劣化した刈刃は定期的に研ぐメンテナンスが必要です。劣化が激しい場合、刈刃を全て新しいものに交換することも求められます。

刈刃を交換した際には、その後しっかりとネジの緩みや止め具のズレがないか確認しましょう。まれに作業中に刈刃が外れてしまう事故が起きるため、確認は必須です。

②ギアケースのメンテナンス

ギアケースとは、刈払機においてモーターからの回転力を刈刃に伝える部分であり、その先端に刈刃が装着されます。

この部分はモーターの回転が直接伝わるため、摩擦によって熱が発生しやすくなっています。その熱がギアケース内部のギアに悪影響を与え、寿命を短くする可能性があるため、定期的なメンテナンスが不可欠です。

ギアケースのメンテナンスは、新しいグリスとの交換によって行います。グリスは潤滑油の一種で、ギアの摩耗を防ぐ役割を果たします。

定期的にギアケースのボルトを外して、既存のグリスを取り除き、新しいグリスを充てんすることで、ギアの摩耗と熱の発生を最小限に抑えることができます。

ギアケースのメンテナンスを怠ると、それが刈刃の効率や寿命にも悪影響を及ぼし、最終的には作業の安全性にも問題が出てきかねません。だからこそ、定期的なチェックとグリスの交換は必須となります。

③点火プラグのメンテナンス

点火プラグはエンジンを始動させる際に燃料を着火する役割を果たす部品です。

エンジンがかかりにくい、または性能が低下しているような場合、点火プラグがその一因となっている可能性が高いです。

長期間使用すると点火プラグにはススが付着し、燃料の着火が困難になることがあります。定期的に点火プラグを外して先端の状態を確認し、必要であれば清掃または交換をしましょう。

一般的なニッケル合金製の点火プラグの場合、その寿命は大体2万から3万キロ走行するとされています。これを超えるとエンジン性能や燃費に影響を与える可能性が高くなるため、4万キロ走行したら交換を考えるべきです。

長寿命のプラグも存在し、その耐用距離は約10万キロまでとされていますが、それでも定期的な点検は必要です。

④燃料フィルターのメンテナンス

燃料フィルターは、エンジンへ燃料を供給する際にゴミや埃を取り除くのが役割です。このフィルターが詰まると燃料の供給が不足し、エンジンの故障につながる可能性があります。

長期間使用すると、ススやその他の汚れがフィルターに溜まり、これがエンジンの燃焼効率に悪影響を与えることがあります。

定期的なメンテナンスは不可欠で、フィルターが汚れてきたら清掃するか新しいものと交換することが必要です。特にフィルターが真っ黒になっている場合は、燃料供給が阻害されている可能性が高いため、速やかに交換しましょう。

フィルターが急速に汚れる場合は、燃料自体が問題を抱えている可能性もあるため、燃料の品質もチェックすることが求められます。

⑤キャブレターのメンテナンス

キャブレターはエンジンに燃料を供給する役割を果たす装置で、「気化器」とも呼ばれます。

キャブレターはガソリンを気化し、霧状にして空気と混合させ、エンジンへとスムーズに送り込む任務を担っています。キャブレターは燃料の残りかすやゴミが溜まりやすいため、定期的なメンテナンスが不可欠です。

メンテナンス方法のひとつとして「オーバーホール」があります。オーバーホールとは、製品を部品単位まで完全に分解し、それぞれの部品を丁寧に掃除や修理を行った後、再組み立てをするという手法です。

これは、一部分だけを修理する通常のメンテナンスとは異なり、全体を一から徹底的に点検するものです。

オーバーホールを行うことで、キャブレターの内部の異常や汚れを完全に除去し、エンジンがかからないといったトラブルを未然に防ぐことが可能となります。

長期間保管する場合のメンテナンス

冬季など草刈機を長期間使用しない場合、適切な保管手順が必要です。この手順に従わないと、燃料が劣化して機械内で固まってしまい、後で大きなトラブルを引き起こす可能性があります。

まず、燃料タンクに残っている燃料をすべて安全な保管容器に移しましょう。次に、その容器を火気から遠く安全な場所に保管します。

そして、重要なのがキャブレター内の燃料です。キャブレーターは、燃料をエンジンに供給する部分で、この中にも燃料が残っている可能性があります。

残った燃料は時間が経つと劣化し、エンジンやキャブレーターを詰まらせる可能性があります。このため、燃料を完全に抜き取ることが必要です。

このようにして燃料を完全に抜き取った後、草刈機は安全に長期保管することができます。次の使用時にトラブルが起きないよう、計画的なメンテナンスを心掛けましょう。

草刈機(刈払機)エンジンがかからなくなったとき

草刈機のエンジンがかからなくなる原因は、さまざまですが、主なものは以下の通りです。

  • エンジンオイルの劣化
  • 燃料かぶり
  • 吸気口・マフラーの汚れ

草刈機には、自動車と同じようにエンジンオイルが使用されており、定期的な交換の必要があります。エンジンオイルが古くなるとキャブレターが詰まってしまうことがあり、その結果としてエンジントラブルが起こります。

燃料かぶりとは、スパークプラグに燃料がかかって濡れてしまっている状態のことです。燃料かぶりが起こっている場合、スパークプラグから火花が出ないためエンジンに火がつかず、エンジンがかからなくなります。

吸気口・マフラーが汚れで詰まってしまうと、エンジンがかからなくなります。オイルの燃えカスなどが汚れの主な原因となります。

突然、草刈機のエンジンがかからないなどのトラブルが発生した場合は、原因をひとつずつチェックしていきましょう。

メンテナンスしていても故障したとき

草刈機の寿命は5〜10年程度が一般的です。上手にメンテナンスすれば、20年以上使用しているケースもあります。

しかし、日常的にメンテナンスしていてもやがては故障しやすくなり、動かなくなる日がやってきます。

動かなくなった草刈機は、パーツ交換など修理できる場合もありますが、修理費用や使用年数によっては処分を検討したほうが費用対効果が高くなることもあるでしょう。

処分の際は、廃棄する以外に買取に出す方法もあります。動かない草刈機でも買取できる可能性があるため、まず農機具の買取業者に問い合わせてみることをおすすめします。

日頃から草刈機(刈払機)のメンテナンスをしましょう

草刈機のメンテナンスについて解説しましたが、いかがでしたか。

定期的なメンテナンスは、大切な草刈機を長期間にわたって使用する上で重要です。刈刃など消耗品はある程度の期間使用したら交換することも検討しましょう。

また、買取依頼をするとなった際も、日頃のメンテナンスが査定額を左右します。高額査定に繋げるためにも入念なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。

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