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トラクターは新車で数百万円、中古でも数十万円の出費になるため、「必要なときだけレンタルで済ませられないか」と考える方が増えています。
実際、JAや民間業者のレンタルサービスを使えば、1日約1万円〜5万円台でトラクターを借りられます。
この記事では、馬力帯別のレンタル料金相場をはじめ、借りられる場所や手続きの流れ、レンタルが得になる人・損になる人の判断基準までまとめました。レンタル以外の選択肢も含めて、納得のいくコスト判断にお役立てください。
トラクターの買い替えで古い農機具を売却するなら、農機具買取が専門のウルトラファームにご相談ください。

トラクターのレンタル料金は、馬力や業者、付属作業機の有無によって大きく変わります。ここでは相場の目安と追加費用の考え方を整理します。
トラクターのレンタル料金は、小型機なら比較的借りやすく、大型機になるほど上がる傾向があります。
| 区分 | 馬力目安 | 半日料金の目安 | 1日料金の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 小型 | 20馬力以下 | 3,900〜11,000円 | 約8,000〜55,000円 | JA系は割安、民間農機店は高め |
| 中型 | 25〜40馬力 | 4,800円〜 | 約22,000〜55,000円 | アタッチメント付きセットは高め |
| 大型 | 90馬力以上 | — | 57,000円〜 | 大型専門レンタル業者 |
さらに具体的なイメージを掴むため、全国のJAや農機店が公開している実際のレンタル料金例をまとめました。地域や付属するアタッチメントによって価格に幅があることが分かります(2026年3月31日 調査時点)。
※ 下表の「業者名」はリンクになっていますが、リンク先に直接レンタル価格が記載されていない場合、さらに「料金表はこちら」などのボタン(リンク)から該当ページにアクセスしてください
| 業者名(タイプ) | 馬力 | 貸出期間 | 料金(税込) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| JA金沢市(JA系) | 19馬力 | 1日 | 22,000円 | 別途、配送引取料や洗浄料が必要 |
| JAあつぎ(JA系) | 20馬力 | 半日 | 3,883円 | ・組合員向け価格 ・半日単位での貸出設定あり |
| 唐沢農機サービス(民間農機店) | 20馬力相当 | 1日目 | 55,000円 | ・民間の農機具店 ・配送費やアタッチメント代は別途 |
| オートパル佐久浅間(JA系農機店) | 24馬力 | 1日 | 22,000円 | 基本的に回送料込みの価格設定 |
| JA三重中央(JA系) | 24馬力 | 1日 | 27,500円 | ・キャビン付 ・別途、引取納品料や洗車料が必要 |
| JA大分(JA系) | 28馬力 | 1日 | 54,890円 | 別途、納品引取料や操作説明料が必要 |
| JA相模原市(JA系) | 34馬力 | 半日 | 4,825円 | ・組合員向け ・半日単位での貸出設定あり |
| JA兵庫六甲(JA系) | 34馬力 | 1日 | 55,500円 | 畦塗り機またはプラソイラ付きのセット料金 |
| 共成レンテム(大型専門レンタル) | 90馬力クラス | 1日 | 57,200円 | ・大型建機・農機レンタル ・基本管理料や補償料が別途必要 |
小型トラクターの相場は1日あたり約8,000〜55,000円程度と幅広くなっています。JA系では8,000〜22,000円程度で借りられる一方、民間農機店では同じ馬力でも55,000円前後になるケースがあります。また、JAあつぎのように半日3,900円前後で借りられるプランを用意していることもあり、少しだけ使いたい新規就農者に向いているでしょう。
中型トラクターの相場は1日あたり約22,000〜55,000円程度です。小型と上限が近く見えますが、下限が22,000円と小型より高めになっており、馬力が上がるにつれてベースの料金水準も上がっています。水田や畑作の主力として使われるサイズで、取り扱い業者が多いクラスです。
さらに大型トラクターを求めるなら、共成レンテムのような大型専門レンタル業者が中心となります。料金は1日57,000円以上かかるなど、大規模農場や法人向けの価格設定になっているいえるでしょう。
トラクターを借りる際、表示されている基本料金だけで済むことはほとんどありません。以下の追加費用を確認したうえで、総コストを見積もっておきましょう。
| 費用の種類 | 目安金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 配送料・引取料 | 片道5,000〜11,000円 | 自前のトラックで運搬できれば不要 |
| 洗車・洗浄料 | 2,000〜5,000円 | 泥を落とさずに返却した場合に請求される |
| 燃料代 | 実費 | 満タン返しが基本ルール |
| 補償料・保険料 | 数千円 | レンタル中の故障・破損は借りた側の責任 |
これらの追加費用を合算すると、実際の総コストは表示料金より1万円以上高くなるケースも珍しくありません。特に配送を依頼する場合は往復で10,000〜22,000円程度かかるため、近くに農機を運搬できる手段があるかどうかが総コストを大きく左右します。

トラクターを借りるルートは、大きくJA(農協)、民間の農機具販売店、農機シェアリングの3つに分けられます。それぞれの特徴を押さえておきましょう。
全国の一部JAでは、組合員向けにトラクターやコンバインなどの農業機械レンタル事業を行っています。民間業者に比べて料金が抑えられていることが多く、JA金沢の例では19馬力トラクターが1日22,000円(税込)、半日なら11,000円で利用できます。
ただし、すべてのJAがレンタル事業を実施しているわけではなく、実施の有無や取り扱い機種・料金体系は地域のJAごとに異なります。 利用条件として、管内の農地を耕作している組合員であることなどの制約が設けられているのが一般的です。
JA以外では、農機具販売店や民間レンタル業者から借りる方法があります。民間業者の強みは、機種や付属作業機の選択肢が広く、ロータリー付きなど実際の作業を想定した形で借りやすい点です。
最近ではアグリズのような全国配送に対応したオンラインサービスも登場しています。料金はJAより高めになることが多いものの、組合員でなくても誰でも手軽に利用できるのは助かります。近隣に借りられる場所がない農家にとって、心強い存在といえるでしょう。
地域の農家同士で農機を共同利用したり、メーカーが保有する農機を時間単位でシェアする農機シェアリングの取り組みも、各地で広がりつつあります。 さいたま市や亀岡市などでは、クボタと連携し、スマホから予約できて、1時間単位・燃料費や保険料込みで借りられるシェアリングサービスが導入されています。
短時間だけ使いたい方には、従来型の1日単位レンタルよりも手軽な選択肢になり得ますが、まだ利用できる地域や拠点は限られています。 まずはお住まいの自治体やJAに、利用できる農機シェアリングやレンタルのサービスがあるか、一度問い合わせてみてください。

トラクターのレンタルは、以下の4ステップで進めましょう。
「1.」の段階では2〜3社に問い合わせて総額を比較するのがおすすめです。「2.」の予約は農繁期だと埋まりやすいため、利用日の1〜2週間前には押さえておくと安心でしょう。「3.」で配送を頼むと片道5,000〜11,000円ほどかかるため、コストを抑えたい方は回送用トラックを手配して自ら取りに行く方法もあります。
「4.」の返却時は、ほとんどの業者が燃料満タン返し・洗車済みを条件にしています。返却が遅れると延滞料が発生するケースがほとんどなので、天候リスクも見込んで日程に半日〜1日ほど余裕を持たせておくのがトラブルを防ぐコツです。
使用頻度によっては中古を購入したほうがトータルコストが抑えられるケースもあります。ここでは年間の稼働日数をもとにした簡単なコスト比較と、レンタルに向いている農家・向いていない農家の特徴を整理しました。
全農が公開している比較資料では、特定のトラクターを購入して10年使用する場合、年間の稼働日数が15日、7年で23日以下であればレンタルのほうが経済的という試算が示されています。
一方で、この稼働日数を超えて頻繁に使うなら、購入して減価償却したほうが有利になるケースも多いでしょう。
例えば、20馬力クラスのトラクターを1日22,000円で年10日借りると、レンタル代だけで年間220,000円、配送料なども含めるとおおよそ25万円前後になるイメージです。 同クラスの中古機を100万円程度で購入して10年使えば、単純計算で1年あたりの本体コストは10万円+維持費となります。
自分の農作業スケジュールを書き出し、年間何日トラクターを動かすかを数えてみると、レンタルと購入のどちらが向いているか検討しやすくなるでしょう。
レンタルと相性が良いのは、まず新規就農で初期投資を極力抑えたい方です。購入前に実機を試せるため、自分の圃場に合った馬力やメーカーを見極める手段としても活用できます。
また、コンバインや田植機のように年に数回しか出番がない機械を都度借りるスタイルも、保管場所とメンテナンスの負担がなくなる分、合理的です。
一方、年間を通じてトラクターを頻繁に使う方や、自分専用のアタッチメントを常に装着しておきたい方にはレンタルは不向きです。農繁期に確実に機械を確保できる保証がない点もネックで、天候で作業がずれたときに代替機を手配できないリスクがあります。
こうした方は、中古購入やリースのほうが結果的にストレスもコストも少なく済むでしょう。
✅️ 合わせて読みたい: 農機具リースのメリット・デメリットとは?契約後に後悔しないためのポイント

トラクターを「所有しない」方法にはレンタルのほかにリースもあります。ここではレンタル・リース・中古購入の3つを並べて、コスト感の違いを整理します。
レンタルは1日〜数日といった短期利用を前提に、業者やJAが保有している在庫の中から機種を選んで借りるのが一般的です。 これに対しリースは、数年単位の長期契約で、利用者が希望する機種や仕様に合わせてリース会社や販売店が機械を用意し、継続して使えるようにする方法です。
トラクターのリース料金は、機種や出力、契約内容によって幅がありますが、中小型機では月額数万円台から、高出力機では十万円前後の設定例も見られます。
近年はヤンマーの「サブスクあんしんパック」のように、定額メンテナンスと残価設定型リースを組み合わせた商品も登場しています。
こうしたプランでは、期間中の総支払額が現金一括購入より抑えられるケースがある一方、契約満了時は基本的に返却や再契約・買取の選択が必要になります。そのため、同じ機械を長く保有したい人には従来の購入のほうが向いている場合もあるでしょう。
初期費用をさらに抑えたいなら、中古トラクターの購入も検討できます。 状態の良い中古機であれば、新車の半額程度で手に入ることもあり、自分のペースで好きなだけ使える自由度の高さは所有ならではのメリットです。
購入資金を工面する方法としては、いま使っていない古い農機具を買取に出して現金化する手もあります。 新車購入時の下取りよりも、中古農機具の専門買取業者に依頼したほうが高い査定額になるケースが多いとされており、その差額が新たなトラクターの導入費用に直結します。
✅️ 合わせて読みたい: トラクターの新車価格はいくら?主要メーカー・補助金・買取活用術を解説

トラクターは借りればすぐ使えるとは限りません。繁忙期の予約状況や返却条件、免許や補償の扱いを先に確認しておくと、借りた後のトラブルを減らしやすくなります。
トラクターのレンタルでまず気をつけたいのは、使いたい日に必ず借りられるとは限らないことです。田起こしや田植え前、秋の収穫前後のように作業時期が重なるタイミングは、地域の農家が同じ時期に機械を必要としやすく、在庫に余裕がなくなることがあります。
必要な日が決まっているなら、料金を見てから動くのではなく、空き状況を早めに押さえるほうが失敗しにくくなります。
トラクターで公道を走行する場合、車体の大きさによっては大型特殊免許(農耕作業用自動車限定を含む)が必要になります。レンタル受付時に免許証の確認を求められるJAや業者もあるため、事前に手持ちの免許区分をチェックしておきましょう。
また、レンタル中の故障や破損は原則として利用者負担です。業者によっては1日数百〜数千円の補償プランを用意しているところもあるため、契約前に補償内容と免責条件を確認しておくことをおすすめします。
✅️ 合わせて読みたい: トラクターに運転免許は必要か?

レンタルを検討する背景には「買い替えコストの負担」があるはずです。倉庫に眠っている古いトラクターを売却すれば、レンタル費用や次の機械の購入資金に充てられます。
長年放置している古いトラクターであっても、決して価値がゼロになるわけではありません。特に海外への独自の販売ルートを持っている専門の買取業者であれば、エンジンが動かない状態の機械でもしっかりとした査定額がつくことがよくあります。日本の農機具は海外で非常に人気が高く、部品取りとしての需要も尽きないからです。
ディーラーの下取りより専門業者の査定のほうが高値になることも多く、その差額がそのまま次の投資原資になります。
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トラクターだけでなく、コンバインや田植機、管理機などもまとめて査定に出せるため、倉庫の整理と資金づくりを一度に済ませたい方にも向いています。「まずは値段だけ知りたい」という相談も受け付けているので、気軽に問い合わせてみてください。
この記事では、トラクターのレンタル料金について解説しました。20馬力以下の小型トラクターなら手を出しやすい料金になっていることも多く、新規就農者にもおすすめです。
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