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炎天下での草刈り作業に、体力の限界を感じていませんか。トラクターにモアを装着すれば、刈払機で丸一日かかっていた草刈りが、座ったまま数時間で終わる作業に変わります。とはいえモアにはフレールモア・オフセットモア・ブームモアなど種類が多く、どれを選べばよいか迷うかたも多いはずです。
この記事では、トラクター用モアの種類と特徴、失敗しない選び方、新品・中古の価格相場、使用時の注意点までをまとめて解説します。あわせて、買い替え資金づくりに役立つ農機具買取の活用法も紹介しますので、モア導入を検討中のかたはぜひ参考にしてください。

トラクター用モアとは、トラクターに装着して使う草刈り用アタッチメントの総称です。乗ったまま広い面積を一気に刈れるため、刈払機での作業に限界を感じているかたほど導入の効果を実感できます。
トラクター用モアは、トラクターのPTO(動力取出軸)からシャフトを介して受け取った動力で、刃を高速回転させて草を刈ります。モア自体はエンジンを持たないため、草刈りのパワーを決めるのはトラクター本体の馬力にほかなりません。
装着は、多くの機種で車体後部の3点リンクにロータリーなどと付け替えて行います。ただし15馬力以下の小型機や旧型機は2点リンクのことがあり、装着できる作業機が限られるので注意しましょう。また刈刃部を側方へ張り出せる機種もあり、装着位置の違いがそのまま得意な作業場所の違いにつながっています。
刈払機は肩に掛けたり背負ったりして人力で振る道具で、狭い場所や細かい部分の草刈りに向いています。一方、自走式草刈機はエンジン付きの機体を押して歩く、または乗って操作するタイプで、畑の周囲など中規模の草地が守備範囲です。
トラクター用モアはこれらと異なり、トラクターの動力と車体を活かして広範囲を高速で刈れる点で一線を画します。作業者は運転席に座ったまま作業でき、身体への負担も3タイプのなかでもっとも小さく抑えられます。
道具ごとの向き不向きは、刈払機と草刈機の違いを整理した記事でも解説しています。
まず実感しやすいメリットは作業効率です。刈幅1m以上の機種も多く、刈払機では丸一日かかっていた面積を数時間で刈り終えることも珍しくありません。炎天下で機械を振り回す必要がなくなり、キャビン仕様のトラクターならエアコンの効いた車内から作業できるため、熱中症リスクも大きく下がります。
また、フレールモアなどのハンマーナイフ式は刈った草を細かく粉砕しながら進むため、刈り草の回収や処分がほぼ不要です。細断された草はそのまま土に還り、緑肥として土づくりにも役立ちます。
機種によっては、果樹園の細い剪定枝の粉砕処理も可能です。

トラクター用モアには複数の種類があり、それぞれ得意な場所が異なります。まずは代表的な4タイプの違いを一覧で押さえてから、各タイプを詳しく見ていきましょう。
| 種類 | 得意な場所 | 向いているケース |
|---|---|---|
| フレールモア | 平地・休耕田・果樹園の下草 | 広い面積をパワフルに刈りたい |
| オフセットモア | 畦畔・農道沿い・水路脇 | 水田の畦畔管理が中心 |
| ブームモア | 急な法面・水路周り | 手の届かない場所まで刈りたい |
| ロータリーモア | 牧草地・平らな草地 | 柔らかい草を効率よく刈りたい |
フレールモアは、回転するドラムに多数のナイフ(フレール刃)を取り付けた構造のモアです。トラクター後部に装着し、硬い草や密集した雑草も粉砕しながらパワフルに刈り進めます。
休耕田や果樹園の下草、広い平地の草刈りに向いており、機種は11馬力クラスの小型トラクターに対応するものから揃っています。刈った草が細かなチップ状になるため、広い面積でも後処理の手間はほとんどかかりません。
よく似た機種との比較は、フレールモアとハンマーナイフモアの違いを解説した記事にまとめています。
オフセットモア(スライドモア)は、刈刃部分をトラクターの側方へスライドさせて使えるモアです。車体を畦や路肩に寄せずに済むので、畦畔・農道沿い・水路脇の草刈りを安全に進められます。
刈刃部を上下に傾けられる機種なら、畦の法面もそのまま刈れます。ただし重い刈刃部を側方へ張り出す構造のため、機種によってはフロントウェイトで車体のバランスを取る調整も必要になります。水田地帯で畦畔管理の負担が大きいかたには、有力な候補になるタイプといえるでしょう。
ブームモアは、油圧アームの先に刈刃ユニットを備えたモアで、アームを伸ばして離れた場所や急な法面まで刈り込めます。ガードレールの向こう側や用水路周りなど、他のモアでは届かない場所に対応できるのはこのタイプならではです。
ヤンマーのブームモアのように、日本の左側通行に合わせた左側オフセット機構を持つ機種なら、対向車を気にせず路肩の作業が行えます。無線のジョイスティックリモコンを備え、アーム操作を直感的に行える機種も登場してきました。
導入コストは高めですが、危険な急傾斜地を運転席から安全に刈れる価値は金額に代えがたいものがあります。
ロータリーモアは、水平に回転する円盤状の刃で草を刈るタイプで、構造がシンプルなぶんメンテナンスしやすく価格も比較的手頃です。芝生のような柔らかい草から中程度の雑草まで、広い平面をスピーディーに刈れます。一方で草を細かく砕く力はフレールモアに及ばず、刈った草が長いまま残ることもあります。
牧草地の管理や果樹園の下草刈りなど、地面が比較的平らで障害物の少ない場所に向いています。硬い雑草や灌木が混じる荒れ地にはフレールモアのほうが適しているため、圃場の状態で使い分けましょう。

モア選びでよくある失敗は「自分のトラクターに合わなかった」というものです。ここでは購入前に必ず確認したい適合条件と、作業場所・効率の観点からの選び方を解説します。
まず確認すべきはトラクターの馬力とモアの適応馬力が合っているかです。馬力が不足すると性能を発揮できないだけでなく、トラクター本体に過度な負荷がかかり故障の原因にもなります。逆にトラクターの馬力が大きすぎてもモア側を傷めるため、適応馬力の範囲内に収まる組み合わせを選びましょう。
あわせて、購入前には次の項目もチェックします。
同じ型式のモアでも装着方法によって適合が変わるため、トラクターと現在使っているロータリーの型式を販売店へ伝えて確認を取るのが確実です。
モア以外の作業機もあわせて検討するなら、トラクター用アタッチメントを目的別に紹介した記事も参考になります。
平地の広い草地が中心ならフレールモアやロータリーモア、畦畔や農道沿いが多いならオフセットモア、急な法面や水路周りまで刈りたいならブームモアが基本の選び分けです。作業場所とモアのタイプが合っていないと、せっかくの投資が活きません。
また、傾斜や狭い場所が多い圃場ではそもそもトラクターでの進入が難しい圃場もあります。そのときは自走式のハンマーナイフモアなどとの併用も視野に入れると、管理地全体をカバーしやすくなります。
傾斜地の草刈りにハンマーナイフモアを使う方法は、別の記事で詳しく紹介しています。
刈幅が広いほど一度に刈れる面積が増え、作業時間は短くなります。ただし刈幅が広い機種ほど必要馬力が上がり、価格も重量も増すためトラクターの馬力と管理面積に対して過不足のない刈幅を選ぶことが大切です。
目安として、20〜30馬力クラスのトラクターなら刈幅1.2〜1.6m程度のモアが一般的な組み合わせです。

モアの価格はタイプ・刈幅・メーカーによって大きく変わります。ここでは新品と中古それぞれの相場観と、中古購入で失敗しないためのチェックポイントを紹介します。
新品のトラクター用モアは価格の幅が広く、フレールモアの普及モデルなら実売20万円前後から手に入ります。主要メーカー品は刈幅1.6mクラスで定価70万円台が目安で、実売はこれを下回ります。油圧機構を持つオフセットモアやブームモアになると、100万円を超える水準です。
国内ではニプロ(松山)、ササキ、三陽機器、コバシなどが代表的なメーカーで、トラクターメーカー純正扱いの機種もあります。同じ刈幅でもヒッチや刃の仕様で価格が変わるため、複数メーカーの見積もり比較がおすすめです。
中古のトラクター用モアはオークションや中古農機店での流通量が比較的多く、相場は刈幅と状態で変わります。小型〜中型クラスなら20万〜30万円前後が取引の中心価格帯で、状態の良い大型機や人気機種になると50万円を超える例も見られます。
新品の半額以下で入手できるものも多く、初めてモアを導入するなら中古から検討する価値があります。ただし普及モデルには新品でも実売20万円前後の機種があるため、小型クラスを狙うなら新品との価格差も見比べると損がありません。未整備の「現状渡し」品は消耗部品の交換費がかさむこともあるので、次項の確認事項に必ず目を通しておきましょう。
自走式まで視野を広げるなら、中古ハンマーナイフモアの相場もあわせて確認しておくと選びやすくなります。
中古モアを検討する際は、次の箇所を重点的に確認しましょう。
特に刃は回転バランスを保つためセット交換が基本です。本数が多いと数万円単位の出費になるため、摩耗具合は価格交渉の材料にもなります。可能であれば実際に回転させてもらい、異常な振動がないかを見てから購入を判断してください。

モアは作業を大幅に楽にしてくれる一方、大型機械ならではのリスクも伴います。安全対策・公道走行・メンテナンスの3つの観点から、使用時の注意点を押さえておきましょう。
農作業死亡事故のうち農業機械の作業中に起きたものは、令和6年で全体の54%を占めます。なかでも乗用型トラクターによる事故がもっとも多く、その7割超は機械の転落・転倒によるものです。特に畦畔や法面付近での作業は転倒・転落のリスクが高いため、安全フレームを立ててシートベルトを着用します。
また、モアは小石などを高速で弾き飛ばすことがあるのが注意が必要です。作業前に圃場内の障害物を取り除き、周囲に人がいないことを確認してから作業を始めるようにしましょう。
作業機を装着したトラクターの公道走行は、保安基準の緩和により一定の条件を満たせば可能になっています。走行前に確認したいのは主に次の3点です。
まず「灯火器類の視認性」については、方向指示器や尾灯がモアで隠れる場合に、見える位置への灯火の追加装備が必要です。「大型特殊免許」は、全幅1.7m超など特定小型特殊自動車の枠を超える場合に対象となり、さらに全幅2.5mを超えると「特殊車両通行許可」の申請も欠かせません。
なおオフセットモアやブームモアなどの側方タイプは、刈刃部を内側に格納・固定した移動姿勢で走行するのが大前提です。条件はトラクターとモアの組み合わせごとに変わるため、移動前に自分の組み合わせで問題がないか確かめておきましょう。
自走式の機械については、乗用草刈機の公道走行を扱った記事で条件を整理しています。
モアの刃は消耗品であり、摩耗した刃で作業を続けると刈り残しが増えるうえ、振動で機体を傷める原因になります。作業シーズンの前後には刃の摩耗・欠損を点検し、必要に応じて交換しましょう。点検や交換の際は、必ずエンジンを止めてキーを抜き、刃の回転が完全に止まってから厚手の手袋を着けて作業してください。
駆動ベルトの張りやギアボックスのオイル量、各部のグリスアップも定期的な確認が必要です。使用後に泥や刈り草を落として乾燥した場所に保管すると、錆や固着の進行も抑えられます。

モアの導入や買い替えを検討するとき、気になるのが資金の工面ではないでしょうか。実は、使わなくなった農機具を買取に出すことで、購入費用の一部をまかなえる可能性があります。
モアを導入すると、これまで使っていた歩行型の草刈機や古いアタッチメントの出番が減ることがよくあります。納屋に眠らせておくのはもったいなく、中古農機は国内外で需要があるため、古い機械でも値がつくケースが少なくありません。
処分費用を払って廃棄する前に、まずは無料の買取査定を受けてみてください。思わぬ金額がつけば、そのまま新しいモアの購入資金に充てられます。
ウルトラファームは農機具専門の買取サービスで、農機具に特化した専門査定士が全国どこへでも無料で出張査定にお伺いします。古い機械や故障した機械、パーツのみでも買取対象です。
自社でメンテナンスできる体制と独自の販売網を持っているため、高価買取が実現できます。トラクター本体はもちろん、草刈機や耕運機など幅広い農機具に対応しています。
業者の選び方は、トラクター買取業者のおすすめを比較した記事でも解説しています。
ウルトラファームの買取は、次の3ステップで完結します。
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本記事ではトラクター用モアの種類から選び方、価格相場、使用時の注意点までを解説しました。
モアは高額な印象がありますが、普及モデルの新品は実売20万円前後からと現実的な価格帯です。さらに出番が減る機材を買取に出せば、実質の負担は一段と軽くなります。ウルトラファームの農機具買取は古い機械や不動の機械でも全国無料で出張査定いたしますので、まずは眠っている農機具の査定からご検討ください。
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