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長年使ってきたコンバイン、いくらで売れるのか気になっていませんか。「古いから値段が付かないのでは」と処分を考えているかたもいるかもしれませんが、日本製のコンバインは海外需要もあり、古い機体や故障機でも買取相場が付くケースは珍しくありません。
この記事では、コンバインの買取相場をメーカー別に紹介するとともに、査定額を左右するポイントや相場より高く売るコツ、失敗しない業者選びまで分かりやすく解説します。売却で損をしたくないかたは、ぜひ参考にしてください。

納屋のコンバインに値段は付くのか、付くならいくらなのか。売却の第一歩は相場の全体像を掴むことです。まずは価格帯の目安と、査定額に大きな幅が生まれる理由から見ていきましょう。
コンバインの買取相場には、おおよそ数万円から200万円超といった幅があります。小型の旧型機であれば数万円程度、状態の良い大型の現行モデルなら100万円を超える査定額もつきます。
こうした幅があるのは、コンバインがメーカー・条数・年式・稼働時間といった複数の条件で評価される機械だからです。同じメーカーの機種でも条件次第で査定額が大きく変わるため、まずは自分のコンバインがどの価格帯に該当しそうか目安を掴んでおきましょう。
コンバインの査定額は、単一の基準ではなく複数の条件の掛け合わせで決まります。主な判断材料は次の4つです。
これらの組み合わせで、同じ型式でも稼働時間や保管状態しだいで数十万円の差がつくことがあります。この後で紹介する相場表の金額はあくまで目安と捉え、最終的には個体ごとの査定で確かめる前提で読み進めてください。
日本製のコンバインは耐久性への評価が高く、古い機種や不動機でも輸出用・部品取り用として値が付くケースが少なくありません。
特に日本の稲作向けに発達した自脱型コンバインは、ベトナムやタイなど米作が盛んなアジア地域で根強く求められています。国内では型落ちとされるモデルも、現地ではまだ現役です。古い機種ほど電子制御が少なく、構造もシンプル。だからこそ現地で修理しながら長く使われます。
機体として動かない状態でも、クローラーやミッションは同型機を支える補修部品として値が付きます。
また、自社でメンテナンスや部品再利用ができる買取業者なら、故障機でも修理・再販を前提とした査定が可能です。廃棄にはかえって処理費用がかかるため、処分を決める前に一度査定を受けてみてください。

ここからは、国内主要4メーカーのコンバイン買取相場を紹介します。いずれも執筆時点の参考価格であり、年式・状態・時期によって実際の査定額は変動する点にご注意ください。
クボタは国内外で高いシェアを誇り、中古市場での需要がもっとも安定しているメーカーのひとつです。買取相場はおおよそ15万円〜120万円程度で、大型モデルで120万円前後の取引事例が出てきます。
| モデル例 | 参考買取相場 |
|---|---|
| 小型・旧型モデル(2〜3条) | 15万円前後〜 |
| 中型モデル(4条クラス) | 30万〜80万円前後 |
| 上位モデル(4条・高馬力クラス) | 〜120万円前後 |
現行主力で倒伏した稲の刈り取りに強い「ERシリーズ」、全面刈に対応した定番の「ARNシリーズ」は中古市場でも人気が高く、年式が古めの機種でも値が付きやすくなっています。シンプル設計で扱いやすい「WRシリーズ」にも安定した需要があります。
お手持ちの機種の新車・中古価格は、クボタコンバインの価格表でも詳しく紹介しています。
ヤンマーは近年コンバイン事業に注力しており、最新技術を搭載したモデルが中古市場でも高く評価されています。海外輸出の需要も高いため、古い機種でも比較的値段が付きやすいメーカーです。
| モデル例 | 参考買取相場 |
|---|---|
| 小型・旧型モデル | 数万円〜 |
| 中型モデル(AJ・AEシリーズなど) | 30万〜100万円前後 |
| 大型モデル(6条クラス) | 70万円前後 |
中古市場の中心的な人気どころは、小回りの利く3条刈り中心の「AJシリーズ」と、高耐久・低燃費の「AEシリーズ」です。状態が良ければ100万円を超える査定実績もあります。大容量の処理能力を持つ「AGシリーズ」はプロ農家からの需要が厚く、旧型大型機の「GCシリーズ」も元のスペックの高さから堅調に取引されています。
新車価格や中古相場の目安は、ヤンマーコンバインの価格表にまとめているので参考にしてください。
イセキ(井関農機)は信頼性の高い製品づくりで知られ、他社よりも手頃な価格帯で購入できることから中古需要が高いメーカーです。コンパクトで取り回しの良いモデルを中心に、安定した買取需要があります。
| モデル例 | 参考買取相場 |
|---|---|
| 小型・旧型モデル | 数万円〜 |
| 中型モデル(HVF・HFCシリーズなど) | 10万〜70万円前後 |
| 大型モデル(HFG・HJシリーズなど) | 30万〜200万円前後 |
「中古でお得に購入したい」という買い手が多いため、状態の良い機体は査定額が伸びやすい傾向にあります。大規模向けの「HFGシリーズ」や「HJシリーズ」は元の本体価格が高く、状態しだいで100万円を超える査定も見込めます。
新車の価格帯や補助金の情報は、イセキコンバインの新車価格を一覧にした記事もあわせてご覧ください。
三菱農機(現・三菱マヒンドラ農機)のコンバインは、頑丈な造りと耐久性への評価が高く、古い型式でも値崩れしにくいメーカーです。買取相場は15万〜50万円前後が中心で、上位モデルでは70万円前後の実績もあります。
| モデル例 | 参考買取相場 |
|---|---|
| 小型モデル(2条クラス) | 数万円〜40万円前後 |
| 中〜大型モデル(VYシリーズなど) | 30万〜70万円前後 |
主力は作業速度に定評のある「Vシリーズ」です。クボタと相互OEM供給を行うなど、技術面の裏付けも十分。型式(ボンネット側面への記載が一般的)とアワーメーターの数値を控えておくと、査定がスムーズに進みます。

同じモデルでも査定額に差が生まれるのはなぜでしょうか。ここでは、買取業者が実際にチェックしている6つの査定ポイントを解説します。自分の機体の状態と照らし合わせてみてください。
コンバインの査定でまず確認される項目のひとつが、年式とアワーメーター(稼働時間)です。年式が新しく稼働時間が短いほど機体の消耗が少ないと判断され、査定額は高くなります。
コンバインは稲刈りシーズンにしか使わない機械のため、年間の稼働は100時間前後にとどまるのが一般的です。目安として稼働500時間未満の機体は高く評価されやすく、アワーメーターが400時間台で「まだまだ使える状態」として高評価につながった買取事例もあります。1,000時間を超えた機体でも、輸出や部品用途の需要で値が付きます。
また、製造から10〜15年ほど経つと補修部品の供給が終わる機種も出てくるため、高値を狙うなら部品供給が続いているうちの売却が有利です。
機体があと何年使えるかの見立ては、コンバインの寿命を稼働時間から判断する記事で詳しく解説しています。
なお、税務上の法定耐用年数は農業用設備で7年とされていますが、これは減価償却の基準であり、実際に使える年数や買取価値とは別の物差しにあたります。売却前には年式とメーターの数値を控え、擦れて見えにくい小数点の読み違い(「100.0時間」を「1,000時間」と誤読するなど)にも注意してください。
刈取条数や馬力といった機体スペックが、査定額のベースを決めます。もともとの新車価格が高い4条以上の中・大型機は、中古市場でも高値で取引されやすくなります。
| 刈取条数 | 参考買取相場 |
|---|---|
| 2条刈り | 5万〜25万円前後 |
| 3〜4条刈り | 20万〜80万円前後 |
| 5条刈り以上 | 70万〜200万円超 |
一方で、2〜3条の小型機にも独自の買い手がいます。水分の多い軟弱な湿田では重量のある大型機が沈み込みやすいため、あえて軽量な少条数機を選ぶ農家が一定数存在します。海外の小規模農地向けの輸出需要も厚く、「小型だから売れない」とは限りません。
機体スペックに加えて、搭載されている装備も査定額を押し上げます。査定でプラスに働きやすい装備には次のようなものがあります。
「グレンタンク式」は刈り取った籾をオーガで直接排出でき、一人でも作業が完結するため、袋取り式より高く評価されます。もっとも、袋取り式にも湿田や小規模農家からの実用需要があり、値が付かないわけではありません。エアコン付きの「キャビン仕様」や、傾斜地・湿田で脱穀ロスを抑える「自動水平機能」、スマート農業に対応した「直進アシスト機能」の搭載機も中古需要が高く、数万〜数十万円単位で査定に上乗せされることがあります。
査定当日に重点的にチェックされるのは、次の3箇所です。
刈刃の摩耗、クローラーのひび割れ、エンジンの始動性は、いずれも交換・修理に高額な費用がかかる部位であるため、状態の良し悪しが査定額に直結します。
特にクローラーは経年劣化しやすく、交換には数十万円かかることもある重要パーツです。クラッチや変速機、カッターの動作も含めて良好な状態が維持されていれば、査定士も強気の金額を提示しやすくなります。
同じ年式・稼働時間でも、屋内保管か屋外の雨ざらしかで機体の傷み方は大きく変わります。納屋や倉庫で保管されてきた機体はサビや樹脂部品の劣化が少なく、査定でプラスに働きます。
また、定期的なオイル交換や使用後の清掃といったメンテナンスの積み重ねも評価対象です。整備記録が残っていれば機体を大切に扱ってきた証明として査定士に伝わり、金額交渉の材料になります。
コンバインには売り時があり、需要が高まる稲刈りシーズン前の7〜8月は査定額が伸びやすい傾向があります。中古機を探す農家が増える時期に合わせて、買取業者も在庫を確保したいためです。
逆にシーズン終了直後は需要が一巡し、相場が落ち着きやすくなります。この時期に仕入れた機体は、業者が次の需要期まで保管コストを抱えることになるためです。もっとも、海外輸出など独自の販路を持つ専門業者であれば季節要因の影響を受けにくく、オフシーズンの査定でも値が崩れにくくなります。売却を決めているなら、「次のシーズンで使うかどうか」を判断した段階で早めに動くのが、相場面でも機体の状態面でも有利です。

査定ポイントを踏まえたうえで、売る側ができる工夫もあります。ここでは、買取相場より少しでも高く売るために実践したい4つのコツを紹介します。
査定前には機体に付いた泥やワラくずを落とし、洗車・清掃をしておきましょう。汚れたままでは機体の状態が確認しづらく、査定士が傷や不具合のリスクを織り込んで金額を低めに見積もる可能性があります。
きれいな状態であれば状態把握がスムーズになり、査定そのものが有利に進みます。「大切に使われてきた機体」という印象は、数字に表れない部分で査定額を後押ししてくれます。あわせてバッテリーを充電し、当日その場でエンジンを始動できるようにしておきましょう。
購入時の付属品や取扱説明書、整備記録はできる限り揃えて査定に臨みましょう。次の買い手にそのまま引き渡せる状態は、再販しやすい機体として査定に効いてきます。
予備の刈刃や結束機などのアタッチメント類も、単体で売るよりコンバイン本体のオプションとして一緒に査定してもらうほうが、トータルの買取額が伸びやすくなります。
コンバインは使わずに置いておくだけでもバッテリー上がりや燃料の劣化、サビの進行で価値が下がっていきます。「いつか使うかも」と納屋で眠らせている間に、査定額は少しずつ目減りしていると考えましょう。
動くうちに売れば「稼働確認済み」として査定でき、金額も付きやすくなります。使わないと決めたタイミングが、もっとも高く売れるタイミングです。
なお、壊れてしまった機体の売却は、壊れた農機具の買取について解説した記事で詳しく紹介しています。
高く売るうえでもっとも大きいのが、農機具を専門に扱う買取業者を選ぶことです。総合リサイクル店ではコンバインの価値を正しく評価できず、相場より大幅に安い金額を提示されることがあります。
農機具専門業者であればモデルごとの人気や海外需要、部品の再利用価値まで踏まえて査定できるため、相場に沿った適正な金額が期待できます。買取という選択肢全体の進め方は、コンバイン買取で高価査定を狙うコツでも解説しています。

コンバインを手放す方法はひとつではありません。ここでは代表的な3つの売却方法を比較し、それぞれが買取価格にどう影響するかを整理します。
買い替えと同時に手放せる下取りは、手間が少ないのがメリットです。新しい機械の納品と入れ替えで引き取ってもらえるため、売却先を探す必要がありません。
ただし、下取り額は値引きの一部として扱われることが多く、買取専門業者の査定額より低くなりがちです。下取り額の妥当性を判断するためにも、事前に買取業者の査定を受けて相場を把握しておくことをおすすめします。
知人や近隣農家への売却やネットオークションでの出品は、自分で価格を設定できるぶん、うまくいけば手取りを最大化できます。顔の見える相手なら、機体の状態を直接説明できる安心感もあります。
一方で、大型機械の輸送の手配と費用負担、名義・代金のやり取りをすべて自分で行う必要があり、引き渡し後の故障トラブルが人間関係に影響するリスクもあります。手間とリスクを許容できる場合の選択肢と考えるとよいでしょう。
価格・手間・安全性のバランスがもっとも良いのが、農機具買取専門業者への売却です。専門知識のある査定士が市場価値を踏まえて査定するため、相場に沿った金額が期待でき、出張査定なら運搬の手間もかかりません。
| 売却方法 | 価格 | 手間 | 安全性 |
|---|---|---|---|
| 農機店・JAの下取り | △ | ◎ | ◎ |
| 個人売買・オークション | ◎〜△ | × | △ |
| 農機具買取専門業者 | ◎ | ◎ | ◎ |
値段が付かないときの選択肢は、コンバインの処分方法を比べた記事で詳しく紹介しています。

同じコンバインでも、依頼する業者によって査定額は変わります。ここでは相場どおり、あるいは相場以上の売却を実現するための業者選びのポイントを3つ紹介します。
まず確認したいのが、農機具に特化した専門査定士が在籍しているかです。コンバインの査定には条数や稼働時間、部品の消耗度といった農機ならではの知識が欠かせません。
専門査定士がいる業者なら、機体の価値を細部まで評価したうえで金額を提示してくれます。ホームページで査定体制や得意分野を確認し、農機具の取り扱い実績が明記されている業者を選びましょう。
コンバインは自力で持ち込むのが難しい機械のため、無料の出張査定に対応しているかは重要な確認項目です。あわせて、査定額に納得できなかった場合のキャンセル料がかからないかも事前に確認しておきましょう。
出張費・査定料・キャンセル料がすべて無料であれば、金額を聞いてから売るかどうかを冷静に判断できます。費用条件が曖昧な業者は、後からトラブルになりやすいため避けるのが無難です。
最後に、買取実績の公開状況と利用者の口コミを確認しましょう。コンバインの買取事例を機種名・状態とともに公開している業者は、査定の透明性が高く信頼しやすいといえます。
農機具の買取では、査定後の減額や強引な引き取りといったトラブルも報告されています。よくあるトラブルの事例と対処法は、農機具買取のトラブルを解説した記事にまとめています。

ここまでの条件を満たす買取先を探しているなら、農機具買取専門のウルトラファームにお任せください。コンバインをはじめとする中古農機具の買取実績が豊富で、全国に対応しています。
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