農機具は廃棄より売るのがおすすめ！処分方法・買取業者の選び方を解説

農機具は広い保管場所を必要とするため、使用しなくなった農機具をいつまでも放置しておくわけにはいきません。かといって、一般ゴミと異なる農機具の廃棄にはどのような方法があるのか分からず、困ってしまうこともあるでしょう。

そこで、本記事では農機具の廃棄についてや、廃棄外の方法について詳しく説明しています。先に結論をいえば、最もおすすめな処分方法は、農機具買取業者による買取です。

その理由や高価買取のポイントなどについて解説していきますので、参考にしてください。

農機具は粗大ゴミとして廃棄できない

農機具は、基本的に粗大ゴミとして廃棄することができません。トラクターなど大型農機具はもちろんですが、小型の耕運機なども同様です。

農機具は大型・小型関係なく、バッテリーやエンジンを搭載しているものが多く、このような機械は専門の技術や知識を持った人しか分解処理できないため、自治体では対応できないのです。

市町村のWebサイトを見れば、多くの自治体で回収できないゴミとして農機具が挙げられています。また、そもそも自治体が回収対象としているのは一般的な家庭ゴミであり、事業系の廃棄物は取り扱っていないのです。

そのため、古い農機具を処分する際は粗大ゴミとして出す以外の方法を選ぶ必要があります。

農機具の廃棄以外の処分方法

廃棄する以外の方法で農機具を処分するには、以下のような選択肢があります。

• スクラップ業者
• 不用品回収業者
• 下取り
• ネットオークション
• 知人
• 農協による買取
• 農機具買取業者による買取

結論からいえば、これらの中で最もおすすめなのは農機具買取業者による買取です。理由は高価買取が期待できることと、手間がかからないことです。

では、ひとつずつ順番に説明します。

スクラップ業者

スクラップとは、鉄くずを指します。スクラップ業者に農機具の引き取りを依頼すると、スクラップ業者は農機具を解体して金属の塊とし、その金属の量・種類に応じた金額で買取をします。

スクラップ業者では農機具としてではなく、あくまで金属という資材として買取を行うため、その買取額は安価となることが多いです。また、持ち込みも自分でする必要があるため、手間がかかります。

そのため、古くてもまだ使用できる状態の農機具なら、スクラップ業者以外の選択肢が良いでしょう。スクラップ業者に依頼するのは、最後の手段と考えるのが良いかもしれません。

不用品回収業者

粗大ゴミとして取り扱えない場合、身近ですぐに思いつくのが不用品回収業者ではないでしょうか。居住エリアに対応している不用品回収業者に依頼すれば、農機具を引き取りに来てくれます。

不用品回収業者を利用するメリットは、すぐに処分できる点です。電話1本で引き取りに来てくれるため、少ない手間で農機具の処分ができます。

しかし、処分に費用がかかるのはデメリットといえます。費用は農機具の種類によって大きく異なり、例えば、トラクターであれば5,000円程度〜としている業者があります。

なお、不用品回収業には自治体の許可が必要ですが、なかには無許可営業をしている業者もあります。このような違法な営業をしている業者は、回収した農機具を不法投棄したり、相場より高い処分費用を請求したりすることがあるため、注意が必要です。

下取り

古い農機具を処分するのと同時に、新しい農機具を購入する予定があるなら下取りを利用する方法があります。下取りは、農機具メーカーや販売代理店に連絡すればすぐに引き取りに来てくれる上に、処分費用がかかりません。

ただし、下取り価格は必ずしも高くならない傾向があります。メーカーや販売代理店は見積もりの競合が存在しないため、価格引き上げの圧力がかからないからです。また、農機具販売は地元密着型が多いため、販売エリアが限られることも下取り価格が高くなりにくい理由です。

下取りは費用がかからずスムーズに引き取りをしてくれる便利な方法ですが、低めの査定額となる場合は農機具買取業者に依頼するのがおすすめです。

ネットオークション

自分でネットオークションを使って出品する方法もあります。ネットオークションは、出品した商品を希望する人が競り合ってくれるシステムであるため、高値で売れる場合があります。

農機具をインターネットを使って自分で売るとなるとイメージが持ちづらい人もいるかもしれませんが、近年では、ネットオークションでも農機具を取り扱っている例は多くなっています。

ネットオークションで気をつけたいのが、手数料です。ネットオークションで売る場合、落札額の10%程度が手数料として差し引かれます。また、大型農機具の場合、送料が高額になることが予想されるため、そのことも頭に入れておくべきです。

さらに、ネットオークションは競り合いにより高額になることがある一方で、期待する価格で落札されないケースもあることを忘れてはなりません。

人気モデルや保存状態が良いものは落札希望者も多くなりますが、そうでなければ思っているより安価な落札額となることもあるため、注意してください。

知人

農機具を引き取ってくれる知人がいる場合、その人に無料あるいは有料で譲る方法もあります。この方法なら処分にそれほど時間も手間もかからないでしょう。

また、直接の知人や友人がいない場合でも地元の掲示板サイトを利用する方法も有効で、掲示板サイトに売りたいもの・あげたいものを登録しておけば、近隣で欲しい人が見つけられます。

ただし、直接の知人であろうとなかろうと個人間のやりとりでは金銭トラブルに発展するケースもあるため、売る際は条件を明確にするなどの工夫が必要です。

農協による買取

農業のことで幅広いサポートをしてくれるのが、地元の農協（JA）です。農家のかたにとって農協は身近な存在であり、資金や保険などでもお世話になることが多いでしょう。

農協でも農機具の買取ができ、連絡をすれば地元の農協スタッフがすぐに査定をしに来てくれます。手間がかからず、処分費用の負担もしなくて済むため便利な方法だといえるでしょう。

しかし、下取りに出すのと同じように、買取価格は低くなる傾向があります。農機具メーカーなどと同様、農協も地元密着であるため多くの販売ルートを持っているわけではないのです。

また、そもそもエリアによっては近所に農協がない場合も想定されます。そのような場合は、次に紹介する農機具買取業者の依頼を検討してみましょう。

農機具買取業者による買取

農機具の処分方法として最後に紹介するのが、農機具買取を専門に行っている業者に査定・買取依頼をする方法です。

農機具買取業者は、農機具の専門知識を持った査定員が査定するため、高価格での買取が実現できるのが強みです。

多くの場合、出張買取に対応しているため、手間もかかりません。対応エリアであれば査定をしに来てくれ、農機具の引き取りまで行ってもらえます。

また、20年前の古い農機具や動かなくなった農機具でも売れる可能性があります。これは、特に日本の農機具は高品質で耐久性が高いことから海外人気が高く、海外の販売ルートを持っている業者なら高く売ることができるためです。

また、自社修理できる業者であれば、壊れた農機具でも修理して再販できることも高価買取に繋がるポイントです。

農機具買取業者の選び方

農機具買取業者に査定を依頼する際は、以下のポイントが押さえられているか確認すると良いでしょう。

• 無料で出張査定ができる
• 出張査定の対応エリアが広い
• 買取実績が豊富にある

では、それぞれ説明します。

無料で出張査定ができる

無料の出張査定を依頼できる買取業者なら、大型農機具でも安心です。

出張査定の依頼は、電話1本あるいはWebサイトのフォームに入力することで簡単にできます。その際は、買取希望の農機具の種類や状態を伝え、あとは日程を予約してその訪問日が来るのを待つだけです。

注意点としては、キャンセル料がかからないかもチェックしておくことです。査定員の査定額に納得できず、買取が成立しないこともあるでしょう。その際にキャンセル料が発生しないか確認しておくことが大切です。

出張査定の対応エリアが広い

出張査定を依頼する場合、自分の居住地が対応エリアに含まれているかをチェックする必要があります。多くの買取業者が出張査定サービスを行っていますが、全国に無料出張ができる業者もあれば、地域密着型で対応エリアが限定されている業者もあります。

また、対応エリア外であっても場合によって出張できるとしつつ、その際は追加費用が発生するようなケースもあるため、細かな費用については事前にしっかり確認しておきましょう。

買取実績が豊富にある

買取業者の公式サイトには買取実績が掲載されていることがほとんどで、どのような農機具の取り扱いがあるのかを確認できます。

買取実績が豊富にある業者なら対応できる農機具の種類が多く、買取してもらえる可能性が高くなります。買取価格の相場感をつかむのにも役立つでしょう。

また、買取実績が豊富なのはそれだけ買取のノウハウがあるということを意味し、高価買取の期待が高まります。査定を申し込む際は、公式サイトをよくチェックするようにしてください。

農機具を高く売るコツ

農機具を少しでも高くするには、以下のようなコツがあります。

エンジンの状態・稼働時間を調べておく

掃除をしておく

適切な環境で保管しておく

査定前に最低限、これらの項目はクリアできている状態にしておきましょう。

エンジンの状態・稼働時間を調べておく

エンジンに故障がなく、正常に動く状態であれば高価買取してもらいやすくなります。エンジンはエンジン自体の故障のほかにも、さまざまな理由でトラブルが発生します。使用しなくなった農機具でも定期的にエンジンをかけるなどして、エンジンの点検・トラブル防止をしておくことが重要です。

また、トラクターなどの農機具には稼働時間を示すアワーメーターがあります。一般的に農機具の寿命は「馬力×100」時間とされているため、アワーメーターの稼働時間から逆算すると、おおよその残り寿命が判断できます。残り寿命が長いほうが、高価買取されやすいです。

以上のようにエンジンの状態や稼働時間を把握しておくことで、事前査定でもより正確な見積額を出してもらえるでしょう。

掃除をしておく

査定前は、農機具を綺麗に掃除しておきましょう。綺麗な見た目の農機具は大切に保管されている印象を強め、査定額がアップする確率が高まります。

農機具は作業中に土や泥などの汚れがつきやすく、このような汚れは見た目が悪いだけではなく、錆びや損傷の原因にもなるため農機具の価値を低くします。

適切な環境で保管しておく

農機具は倉庫などの屋内で保管しておくのが望ましいです。屋外で雨水にさらされる状態で保管しておくと、農機具が錆びたり、エンジントラブルの元になったりします。

倉庫や屋内保管が難しい場合でも、ビニールシートをかけて雨水から守るようにすることが大切です。シートを被せておけば、ほこりなども付着しにくくなり、綺麗な状態を保ちやすくなります。

まとめ

本記事では農機具の廃棄や、それに代わる処分方法について解説しました。農機具の処分なら、手間がかからず、処分費用が発生しないどころか金銭を受け取れる、買取がおすすめです。

ウルトラファームでは、故障している農機具や古い農機具でも買取させていただきます。無料の出張査定は全国対応しているためどこへでも訪問し、即日現金払いにてお支払いが可能です。

農機具の廃棄でお悩みだったかたは、ぜひウルトラファームへご相談ください。お待ちしております。